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イギリス政府の情報機関・MI5が中国のスパイが動いていると、議員らに警戒を呼びかけました。スパイは女性とみられ、議員に接触をはかっていたとされています。
SNSにヘッドハンター
イギリス ジャービス安全保障担当相
「中国が議会やイギリス政府に関する機密情報にアクセスできる人物をリクルートし、育成しようとしています」
「中国が議会やイギリス政府に関する機密情報にアクセスできる人物をリクルートし、育成しようとしています」
イギリスのジャービス安全保障担当相は、18日、MI5(情報保安局)が、中国のスパイが国会議員らに接触していると警告を出したと明らかにしました。
「MI5は、中国の諜報(ちょうほう)機関がヘッドハンターや企業を装い、採用活動を実行していると指摘しています。秘密裏かつ計画的な試みで、政府はこれを容認しません」
中国のスパイは、国会議員らとの関係を築くのに、ビジネス向けSNS「リンクトイン」などのウェブサイトを使用しているということです。
イギリスメディアは、「MI5が中国人の女性を名乗る2つのSNSアカウントを特定した」と報道しています。
これに対し、在イギリス中国大使館は卑劣な行動だとして強く非難しました。
在イギリス中国大使館
「全くの捏造(ねつぞう)で悪意のある中傷です。両国の関係を損なう誤った道をさらに進まないよう強く求めます」
「全くの捏造(ねつぞう)で悪意のある中傷です。両国の関係を損なう誤った道をさらに進まないよう強く求めます」
台湾でも“中国スパイ”騒動
中国のスパイ騒動は日本のすぐ近くでも。台湾法務部は、現役・退役軍人を唆(そそのか)そうとした中国籍の人物をスパイ容疑で拘束したと発表しました。
これまで中国のスパイは「現地の協力者」を利用することが一般的で、スパイが直接台湾に来るのは異例だと主張しています。
スパイの可能性がある人物は、中国軍の指示の下、ビジネスや観光を口実に台湾を訪れ、2人の退役台湾軍人をスパイグループの中心メンバーとして勧誘。その後、現役の台湾軍人をリクルートした疑いが持たれています。
台湾国防部
「中国共産党は台湾に潜入し、台湾を弱体化させる取り組みをやめておらず、台湾で活発に組織を発展させています」
「中国共産党は台湾に潜入し、台湾を弱体化させる取り組みをやめておらず、台湾で活発に組織を発展させています」
(「グッド!モーニング」2025年11月20日放送分より)
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