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香港の高層マンションで起きた大規模火災の死者は146人になりました。新たな内部写真から、改めて火災の激しさが分かってきました。
当局批判を警戒 逮捕者も
火が消えてから撮られた1枚。壁がはがれ落ち、黒く焦げています。部屋の中で無事だったものはなく、生活した跡だけが残っています。
火災から5日目となった先月30日、多くの人が献花に訪れました。
親が被災した女性
「私は怒っています。火災発生前に修繕工事の安全性に不信感があり、声を上げたけど誰も聞いてくれませんでした。そして今、多くの命が失われました」
「私は怒っています。火災発生前に修繕工事の安全性に不信感があり、声を上げたけど誰も聞いてくれませんでした。そして今、多くの命が失われました」
やり場のない悲しみと怒り。政府はその矛先が香港当局への批判に向かわないよう、神経をとがらせ、逮捕者が出る事態となっています。
「なぜ、こんな場所でたばこを吸っているんですか?」
竹製の足場の裏に座り込む作業員の男性。たばこを吸っています。住民からは保護ネットへの引火を心配する声が上がっていたといいます。
出火の原因は明らかになっていませんが、火元は低層階の保護ネットとみられています。
香港メディアによりますと、発生から5日目となった先月30日時点で、146人が死亡し、40人以上が行方不明となっています。
政府は今回の火災発生が香港当局への批判につながらないか、神経を尖らせています。
香港メディアによると、火災を巡って当局の責任を追及し、インターネット上で署名活動を始めた男性が、火災を利用して扇動を図ったとして逮捕されたということです。
香港にある中国政府の出先機関は、こう警告しています。
「災害を利用して、香港を混乱させようと企てるものは厳重に処罰されます」
(「グッド!モーニング」2025年12月1日放送分より)
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