「偽カルボナーラ」騒動が起こったのはベルギー、ブリュッセルにある欧州議会だ。
【映像】イタリア農相が激怒したカルボナーラソース(実際の映像)
売店で、ラベルにイタリア国旗があしらわれ「カルボナーラ」と銘打ったパスタソースを見たイタリアの農相が激怒した。
「パンチェッタなど論外だ。これらの製品は 最悪の“イタリア風”の代表格だ。これが欧州議会の売店に並ぶのは許し難い。即刻調査を要請した」(イタリア・ロロブリジーダ農相)
ソースの原材料に「パンチェッタ」という豚バラ肉の塩漬けが入っていたことに憤慨。イタリア伝統のカルボナーラには厳格なルールがあり、それをちゃんと守るべきだと主張した。本場のカルボナーラでは「グアンチャーレ」という豚の頬肉の塩漬けが使われるという。豚肉の頬とバラの違いはそこまで怒ることなのか。
ローマ出身の料理研究家・ベリッシモ氏は「脂身の味が全然違う。(グアンチャーレは)デリケートな甘味。マグロで言えば、パンチェッタは赤身でグアンチャーレは脳天。頭の部分ですごく高級な部分があり、大トロみたいに美味しい。家で作る時は、ベーコンでも生ハムでも何でもいい。料理のアレンジはもう自由で、逆にすごくありがたいこと。やはり誤解を招くというか。本場のイメージを出して、実際本場じゃなかったみたいな。それは良くないね……。カルボナーラはローマを代表する料理なので、違うものを出されたらちょっと悲しいね……」と説明した。
東京・高田馬場にある本格イタリア料理店「Trattoria Pizzeria Casasola」のジャンルカ・カサソーラ料理長は「カルボナーラはイタリア人にとって誇り。伝統を守るのは当然です」とイタリア農相に賛同する形でコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
