アメリカのメディア大手・パラマウントはワーナーに対し、敵対的買収を提案したと明らかにしました。ワーナーを巡っては、ネットフリックスがおよそ11兆円での買収合意を発表したばかりで、ハリウッドを代表する巨大スタジオの争奪戦にトランプ大統領が介入する事態になっています。
ネトフリを上回る提示金額約17兆円
トランプ大統領が懸念を表明したのは、アメリカメディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリーを巡る争奪戦についてです。
動画配信大手のネットフリックスは5日、「ハリーポッター」などで知られるワーナーのスタジオ事業や動画配信サービスなどをおよそ11兆円で買収することで合意したと発表しました。
映像制作能力の強化に加え、「ハリーポッター」などをネットフリックスのプラットフォームで配信できるようにし、収益拡大を目指す方針です。ところが…。
デビッド・エリソン会長兼CEO(42)
「私たちは株主に直接オファーを出し、彼ら自身の利益のために行動し、株式の価値を最大化する機会を提供します」
ワーナーを巡る入札で競り負けたアメリカメディア大手のパラマウント・スカイダンスが8日、ワーナーに対する敵対的買収を始めることを明らかにしました。
パラマウントはネットフリックスを上回る17兆円規模の買収額を提示。ネットフリックスが買収の対象外としていたニュース専門局「CNN」を含む全事業を買収の対象としています。
トランプ大統領と関係が近いことで知られているパラマウントの経営者一族。ロイター通信によると、買収資金の中にはトランプ大統領の娘婿で、かつて大統領上級顧問を務めたクシュナー氏(44)の投資会社の金も含まれているといいます。トランプ大統領もこう発言しています。
熱を帯びるワーナーを巡る争奪戦。ロイター通信によると、一方のネットフリックスのテッド・サランドス共同CEO(61)はパラマウントによるワーナーへの敵対的な買収について「完全に予想されていた」と述べ、「契約を成立させる自信がある」と話したといいます。
(「グッド!モーニング」2025年12月10日放送分より)






