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2025年は鉄道が開業して200年の記念の年でした。発祥の地・イギリスでは、新たに蒸気機関車を作るプロジェクトが進んでいます。
300台近くの蒸気機関車が現役
イギリスで、世界初の鉄道が蒸気機関車を使って営業を始めたのは、日本がまだ鎖国をしていた1825年のこと。1960年代まで製造され、イギリスの鉄道を支えた蒸気機関車。そのほとんどがすでに現役を引退しました。
しかし、いまでも300両近くが、イギリス各地の鉄道愛好家たちの手で保存され走り続けています。
”蒸気機関車大国”で新たな動き
▼醍醐記者
「鉄道発祥の地、ダーリントンにある工場で新しい蒸気機関車の建造が行われています」
「鉄道発祥の地、ダーリントンにある工場で新しい蒸気機関車の建造が行われています」
「プリンス・オブ・ウェールズ号」と名づけらたこの車体。1930年代に作られた「P2形」と呼ばれる大型機関車を現代に蘇らせるプロジェクトで、2013年から製造が始まりました。
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伝承技術×最新技術で建造中
▼プロジェクトマネージャー トニー・グラハムさん
「(プリンス・オブ・ウェールズ号は)基本的に1930年代に作られた蒸気機関車と同じですが、最新の技術が取り入れられています。蒸気機関車を覚えている人たちだけでなく、昔の技術に現代風な工夫を加える方法に興味を持つ若者も多くいます」
「(プリンス・オブ・ウェールズ号は)基本的に1930年代に作られた蒸気機関車と同じですが、最新の技術が取り入れられています。蒸気機関車を覚えている人たちだけでなく、昔の技術に現代風な工夫を加える方法に興味を持つ若者も多くいます」
当時の図面をもとにしながら、部品は3Dソフトで設計。伝統的な技法と最新技術を組み合わせて作業が進められています。
ボイラーは旧東ドイツの工場に発注
▼醍醐記者
「蒸気機関車の心臓部のボイラーです。最近、完成したばかりだそうです。このあと大きな動輪が目立つ本体に取り付けるということです」
「蒸気機関車の心臓部のボイラーです。最近、完成したばかりだそうです。このあと大きな動輪が目立つ本体に取り付けるということです」
ボイラーは1980年代後半まで蒸気機関車が使われていた、旧東ドイツの工場に発注。12月初めに到着しました。費用は、およそ13億円(650万ポンド)。すべて支援者からの寄付で賄われます。
▼プロジェクトマネージャー トニー・グラハムさん
「週にビール1杯分、5ポンドを寄付すると、月に20ポンド。数千人になれば必要な資金が集まり、蒸気機関車を製造できるというわけです」
「週にビール1杯分、5ポンドを寄付すると、月に20ポンド。数千人になれば必要な資金が集まり、蒸気機関車を製造できるというわけです」
製造に携わる専従の技術者は2人だけ。ボランティアのスタッフ十数人が休日などを利用して作業に加わります。
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21世紀生まれの大型機関車
実は彼ら、すでに1両、蒸気機関車を完成させているのです。これは、14年の歳月をかけて、2008年に完成した「トルネード号」。イギリスで1960年以降、初めて製造された21世紀生まれの大型機関車です。
「プリンス・オブ・ウェールズ号」は完成すればトルネード号と交代で、観光や特別列車として各地を走ることになります。
将来はバイオ燃料使用も
そしてその後には、もう1両、蒸気機関車を作る計画も。
■プロジェクトマネージャー トニー・グラハムさん
蒸気機関は廃れた技術ではありません。今は石炭を使っていますが、将来はバイオ燃料などで蒸気を作ることも考えられます。伝統的な蒸気機関車は現代でも活用できるでしょう」
蒸気機関は廃れた技術ではありません。今は石炭を使っていますが、将来はバイオ燃料などで蒸気を作ることも考えられます。伝統的な蒸気機関車は現代でも活用できるでしょう」
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