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中国国防省は人民解放軍の最高幹部2人が、重大な規律違反や法律違反の疑いで調査を受けていると発表しました。中国軍では、汚職などによる処分が相次ぐ異例の事態となっています。
「主席責任制踏みにじった」
調査を受けているのは、軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会の張又侠副主席と劉振立委員の2人です。
中国軍の機関紙「解放軍報」は、25日の社説で、2人についてこう報じました。
「中央軍事委員会の主席責任制を踏みにじり、党の軍隊に対する絶対的な指導に悪影響を与えた」
主席責任制とは、中央軍事委員会のトップである習近平国家主席に権力を集中させる仕組みで、中国共産党の規約や憲法にも明記されています。
人民解放軍では去年も汚職などを理由に処分が相次いでいます。背景には一体何があるのでしょうか?
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「台湾進攻キーマン」今後は
中国人民解放軍の最高幹部2人が重大な規律違反や法律違反の疑いで調査を受けている問題。
この2人はどのような人物だったのでしょうか。
東京財団政策研究所 柯隆主席研究員
「張又侠副主席というのは実質的に司令官。劉振立委員というのが参謀本部長。だから台湾進攻しようとするとこの2人が一番のキーパーソン。けれどもキーパーソンいっぺんに粛清されてしまって」
「張又侠副主席というのは実質的に司令官。劉振立委員というのが参謀本部長。だから台湾進攻しようとするとこの2人が一番のキーパーソン。けれどもキーパーソンいっぺんに粛清されてしまって」
中国軍では汚職の摘発が相次いでいて、軍を統括する中央軍事委員会は今回の発表を含めると、7人のメンバーのうち5人が処分や調査の対象となり、残りは習主席を含め2人だけになっています。
「異例というか、もう異常なんですよ。習近平主席、党への忠誠心が揺らいでいると。逆に言うと習近平主席から見ると裏切り者だと。習近平のやり方に対して何かしら不満を日常的に言って、習近平主席の方に報告されて今こういう状況になったか」
空いたポストには、習主席により忠誠心が高い人物が選ばれるとみられます。
来年、創設100年を迎える中国軍。今回、台湾問題のキーマンが失脚した形ですが、日本側としては油断はできないと専門家は警鐘を鳴らします。
「トップの(新しい)軍幹部が任命された時、忠誠心を誓う一つの象徴として軍事演習や軍事訓練をやる可能性。硬直的に日本に対してあるいは台湾に対し、何かやらかす可能性も排除できない」
(2026年1月26日放送分より)
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