ロシアによるウクライナ侵攻の開始から4年が経過した。解決への道筋がいまだ見えない中、ANNロンドン支局 醍醐穣記者が、現地の首都キーウから中継で今の惨状を報告した。
醍醐記者は現地について「独立広場では追悼式典の準備が進んでいるが、セキュリティ上の理由からカメラを向けることすらできない緊迫した状況。先週から滞在しているが、二日に一度ほど携帯に警報のアラートが鳴る」「ロシアによるエネルギーインフラへの執拗な攻撃でガス・暖房など生活に欠かせないライフラインが傷つき、停電も起こり、街も去年に比べて暗い印象を受ける」と伝える。
先日取材したという小さな子どもが2人いる家庭については「家の中にテントを張って、炭を焚いて暖をとっていた。小さな子どもがいるということで、『火傷や一酸化炭素中毒にならないか心配だ』と話されていた」と伝えた。
世界的な関心がオリンピックに向かっていた中、ウクライナ国内では複雑な思いが交錯していた。醍醐記者は「スポーツメディアはオリンピックについて報じたが、メダルに届かなかったことは『最低の結果』だと冷ややかに受け止められている。それよりも、戦没した兵士の写真をヘルメットに貼って出場停止になった男子スケルトン選手の行動に対し『非常に勇気がある』と称賛する声が上がっている」と現地の温度差を伝えた。さらに、パラリンピックへのロシアとベラルーシの参加が認められたことに対し、「これまではスポーツを楽しむ場だった五輪が、今はもうそういう場ではないと憤る声が強い」と、国民の根深い反発を代弁した。
今後の見通しについて「協議が断続的に続いているが、やはり領土の面でなかなか折り合いがつかず、先行きは不透明だ。多くのウクライナの人々も『領土を割譲してまですぐに戦争を終わらせることはできない。あそこは私たちの土地なんだ』と話している」と伝えた。
(ABEMA/ニュース企画)