アメリカとイスラエルのイランへの軍事攻撃で、最高指導者のハメネイ師が殺害されました。トランプ大統領は新たに軍事作戦に関する動画を投稿しました。「目標がすべて達成されるまで継続する」と表明しています。
「米軍兵士3名が戦死」
「過去36時間にわたり、アメリカとその同盟国は『壮絶な怒り作戦』を発動した。最大規模かつ最も複雑で圧倒的な軍事攻撃の一つである。これほどのものは誰も見たことがない」
「イランの元最高指導者、アヤトラ・ハメネイは死亡した」
「本日早朝、中央軍司令部は米軍兵士3名が戦死したとの情報を共有した。我々は国として、祖国のために究極の犠牲を払った真の愛国者たちを悼むと同時に、彼らが命を捧げた正義の使命を継続する」
「イラン革命防衛隊、イラン軍、警察に対し改めて警告する。武器を捨て自らの罪を認めろ。さもなければ確実な死が待っている。惨めな最期となるだろう」
「イラン海軍艦艇9隻撃沈」
アメリカによるイランへの先制攻撃。各地に広がる報復攻撃。イランがホルムズ海峡封鎖を警告する中、石油タンカーへの攻撃が相次ぎました。
イスラエル中心部では、イランのミサイル攻撃により複数のイスラエル人が死亡しました。
一方、アメリカ軍はXで、2000ポンドの爆弾を装備したステルス爆撃機でイランの弾道ミサイル施設を攻撃したと投稿。さらに…。
「イラン海軍の艦艇を9隻撃沈した。残る艦隊も追跡中だ。それらもすぐに海の底に沈むだろう!」
激化するアメリカの攻撃にイラン国内は…。
「アメリカに死を!アメリカに死を!」
CIAが追跡 攻撃舞台裏
突如始まったアメリカ、そしてイスラエルによるイランへの攻撃。その標的となったのが、イランの最高指導者ハメネイ師です。
「イラン国民は核兵器を求めているのではない。日常生活における原子力の平和利用を求めている。アメリカに死を」
核開発を巡り、トランプ大統領と対立関係にありました。
「イランは世界最大のテロ支援国家であり、テロ政権が核兵器を決して持ってはならない」
今回、イランへの攻撃で名付けられた作戦名が「壮絶な怒り」。ハメネイ師が殺害されてから1日、軍事作戦の舞台裏が明らかになってきました。
「先ほどアメリカはイランに大規模軍事作戦を開始した」
フロリダ州の邸宅「マー・ア・ラゴ」で作戦を練るトランプ大統領。横にはルビオ国務長官。後ろには、中東地域と思われる地図も貼られていました。
攻撃に投入されたのは戦闘機、ミサイル、無人機。アメリカは今回初めて自爆型の無人機を使用したと明らかにしています。
ハメネイ師の邸宅とされる衛星写真を見ると、建物が焼け崩れ、黒煙も確認できます。
なぜハメネイ師がいた場所と時間を特定することができたのでしょうか。
「ハメネイ師は我々の情報力や高度に洗練された追跡システムを逃れることができなかった」
ニューヨーク・タイムズによると、アメリカのCIA=中央情報局はハメネイ師の居場所や行動パターンを数カ月にわたり追跡。その結果、28日土曜日の午前中に、テヘラン中心部の施設で行われる政府高官の会議にハメネイ師が出席するという情報をつかみます。
アメリカとイスラエルは当初、夜間の攻撃を計画していましたが、一連の情報を受けて作戦の時間を午前中に変更したといいます。
作戦が始まったのは28日午前。精密攻撃が可能な射程の長いミサイルを搭載した複数の戦闘機が基地から離陸。およそ2時間後の午前9時40分ごろ、ミサイルによる奇襲攻撃を実施しました。
イスラエルメディアによると、ハメネイ師の拠点には30発が着弾したといいます。
「歴史上もっとも邪悪な人物の1人であるハメネイ師が死亡した」
「緊急速報を続けます。たった今、トランプ大統領がイランの最高指導者ハメネイ師がアメリカとイスラエルの合同軍事作戦で殺害したと発表しました」
イランの国営放送は、ハメネイ師の死亡さらに娘や孫も死亡したことを伝えました。
「優しい父親、イスラム教徒の指導者、尊敬すべきハメネイ師が栄光かつ聖なるイラン・イスラム共和国の道において殉職し、安らかに神の御許へと旅立たれました」
国民の反応 小学生も犠牲
ハメネイ師殺害にイラン国内では…。
「アメリカに死を。イスラエルに呪いを。我らは立ち上がる。倒してやる」
「ハネメイ師を殺しやがって、後悔させてやる。地上から消してやる。全世界に見せつけてやる。神は偉大なり」
一方で、喜びの声を上げるイラン国民もいました。
アメリカ軍は、他にもイランの核関連施設やイラン政府に関係する標的にも攻撃を加えたといいます。
被害は民間人にも及んでいます。飛び交う悲鳴と怒号…。女子小学校がミサイル攻撃を受け、これまでに女子児童ら148人が犠牲になったといいます。
「何十人の罪のない子どもたちの命が奪われました。イラン国民に対するこれらの犯罪は決して許されません」
周辺国に戦火 ミサイルも
アメリカとイスラエルの攻撃に対し、イランも即座に報復攻撃を開始しました。
1日朝にイスラエル南部で撮影された映像を見ると、朝焼けの空に白く光る物体がありました。すると爆発。
イランの対岸にあるバーレーンでは、ドローンがビルに激突。爆発音とともに火花が散っています。
さらに、アメリカ軍基地近くでも、ミサイルが着弾。基地から黒煙が立ち上りサイレンが響き渡っています。
さらにイスラエルでは、空襲警報のサイレンが響き渡り、頭上には次々とイランから発射された飛翔(ひしょう)体がはっきりと見ることができます。
イスラエル中部テルアビブではミサイルが着弾し、大きな穴が開いています。近くの建物は大きく崩れ周りには炎も上がっています。
被害を受けた建物の外壁はなくなり、激しい攻撃だったことがうかがえます。
CNNによると、イスラエル国内では先月28日のイランによる攻撃で1人が死亡、121人が負傷しました。
ドバイ高級ホテル炎上
報復攻撃の標的は隣国UAEのドバイにも及びました。
高級ホテルが立ち並ぶ人工島パーム・ジュメイラ。ホテルのエントランスが炎に包まれ、爆発音のような音も聞こえます。
ミサイル攻撃が相次ぎ、ドバイの街は戦火に包まれています。
攻撃が続く中、ドバイに出張中だった日本人男性。当時の状況についてこう話します。
ドバイ国際空港はイランのミサイル攻撃で、建物の一部が崩れ職員4人が負傷。空港内にはサイレンが鳴り響き、脱出すると思われる人々の様子が映っていました。現在、運航は当面の間、停止されています。
首都アブダビで生放送中だったキャスターもこう話していました。
イランの国営メディアはUAE、カタール、クウェート、バーレーンにある4つのアメリカ軍基地を標的に攻撃したと発表しています。
イランのファルス通信は革命防衛隊が「これまでと異なる、より強力な報復措置を実行する」と伝える一方、アメリカのトランプ大統領は自身のSNSで「もし実行すれば、我々はこれまでに見たこともない規模の力で反撃することになる」と警告しています。
日本に住むイラン人不安
日本に住むイラン人にも不安が広がっています。
来日38年で、日本で居酒屋を営むマンスールさん(62)。妹や弟など親族が、イランの首都テヘランで暮らしているといいます。
妹からの最後の連絡は、空爆直後の日本時間先月28日午後3時すぎ。マンスールさんは電話に出られず、留守番電話に妹からメッセージが残されていました。
マンスールさんは、すぐに返信します。
それから通信は途絶えたまま…。妹が暮らすのは、空爆のあったテヘランの軍事施設からおよそ2キロの場所だといいます。
最高指導者のハメネイ師が死亡したことに関してはこう話します。
家族の安否を心配しながら、マンスールさんが願うことは1つです。
戦争開始 国連でも応酬
国連では緊急の安全保障理事会が開催されましたが、激しい応酬となりました。
「世界の安全保障の問題だ。その目的のためアメリカは合法的な行動を起こしている」
「これは単に侵略行為であるだけではなく、戦争犯罪、人道に対する犯罪である。イランは断固としてちゅうちょなく、自衛権の行使を続けていく」
「緊張の緩和と敵意の即時停止を私は求めます」
ロシアと中国は軍事行動の拡大に強い懸念を示し、即時停戦と外交解決を求めましたが、具体的な決議採択には至っていません。
(2026年3月2日放送分より)

















