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2026年3月10日 16:00

緊迫イラン情勢 トランプ氏「無条件降伏」要求 地上部隊派遣?戦闘長期化の可能性も

緊迫イラン情勢 トランプ氏「無条件降伏」要求 地上部隊派遣?戦闘長期化の可能性も
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イラン情勢が緊迫する中、トランプ大統領がイランに『無条件降伏』を要求しました。

戦闘が長期化する懸念について、見ていきます。

■アメリカ 地上部隊派遣に関心 イラン「待っている」

イランの新たな最高指導者についてです。

イランの複数メディアは3月9日、専門家会議が殺害されたハメネイ師の後継の最高指導者にハメネイ師の次男、モジダバ師を選出したと報じました。

モジダバ氏は56歳で、最高指導者の資格を満たすアヤトラという宗教上の階位にあります。
また、最高指導者が率いる革命防衛隊との関係が深いとされています。

トランプ大統領です。アメリカの要求は、
「イランとの合意は、無条件降伏以外にあり得ない」としています。

地上部隊について、政府高官の話では、トランプ大統領がイランへの地上部隊派遣に強い関心を示している、ということです。
大規模な地上侵攻ではなく、特定の任務を遂行する少数部隊の派遣を念頭に置いているといいます。

さらにアメリカとイスラエルは、イランが保管している高濃縮ウランを確保するため、特殊部隊をイラン国内に投入することを協議しているといいます。

作戦は『第2段階』に突入したとされています。

イスラエルによるイランへの軍事攻撃は、第2段階に突入し、地下深くに埋設されている弾道ミサイル基地への攻撃にシフトする見通しです。

イランの反応です。

イランのペゼシュキアン大統領です。
「我々に求めている無条件降伏などという夢物語は墓場まで持っていくことになる
アラグチ外相です。
「我々は、米軍地上部隊を待っている
今後について、自衛隊の元統合幕僚長・河野克俊さんです。
イランの反撃力の主体である弾道ミサイルを徹底的にたたく作戦に移行するだろう。地下深くを攻撃する場合はバンカーバスターが投入される。イランとしては弾道ミサイルと無人機による反撃を継続する以外の手段はない」
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■イラン大統領“謝罪”も周辺国に攻撃 戦火拡大の恐れ

イランの報復攻撃についてです。

イランの攻撃は周辺国に及んでいます。
3月4日にはトルコに弾道ミサイルの攻撃があり、NATOの防空システムで迎撃。
3月5日にはアゼルバイジャンの飛び地、ナヒチェバン自治共和国の空港などにドローン2機の攻撃があり4人がけがをしました。

一方、イランの軍参謀本部は、攻撃を否定しています。
イスラエルが、イランに罪を着せるために実施した」としています。

エネルギー関連施設への攻撃も確認されています。
3月2日、サウジアラビアの世界最大級の製油所にドローン攻撃が行われました。
カタールでは国内2カ所のLNG施設にドローン攻撃が行われました。

アメリカを標的にした攻撃もあります。
3月5日、ペルシャ湾北部でアメリカのタンカーにミサイル攻撃をしたとイラン側が発表。
オマーン湾ではアメリカの原子力空母リンカーンにドローン攻撃をしたとイラン国営テレビが報じています。

3月6日、アメリカの当局者は、
リンカーンは攻撃を受けていない」と発言をしたと報じられています。
イランのゼペシュキアン大統領です。3月7日に謝罪しました。
「私は個人としてイランによる攻撃を受けた近隣諸国に対して謝罪する。今後、近隣諸国から攻撃を受けない限り、近隣諸国を攻撃したりミサイルを撃ったりしない」

翌日“軌道修正”です。

ゼペシュキアン大統領は、
「我が国を攻撃するものには断固たる態度をとる」と発言しました。

“謝罪”をめぐって政権内部の保守強硬派から激しい反発があったと報じられています。

ホルムズ海峡について、イランの軍の広報官です。
イランはホルムズ海峡を封鎖はしていない。しかしアメリカとイスラエルに関係する船舶の通行は許可されないだろう」

これまでイランから攻撃を受けたのは、周辺の12カ国です。
大統領の謝罪があった後もクウェートでは高層ビルが炎上、ドローンやミサイルの攻撃が続いているといいます。
UAEやバーレーンなどの周辺国でも爆発音が確認されています。

周辺国の反撃の可能性についてです。

アゼルバイジャンは、ドローン攻撃を受けて、大統領が軍に報復措置の実行を指示しました。
サウジアラビアは、エネルギー施設への攻撃が続く場合、報復措置をとるとしています。

“謝罪”の意味について、中東政治に詳しい、慶應義塾大学教授の錦田愛子さんです。
「軌道修正は軟化ではない。イランはアメリカ大陸に届くミサイルを持っておらず、周辺国にあるアメリカの施設を標的とするしかないという理解を求める“謝罪”だった
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■アメリカとイスラエル 思惑にズレ?戦闘長期化の可能性

戦闘が長期化する可能性です。

アメリカ中央軍は、
「少なくとも100日間。9月まで続く可能性がある」とし、当初、トランプ大統領が「4週間程度」と想定していた期間よりも、大幅に超える可能性が出てきました。

なぜ長期化するのか、錦田さんによると開戦時点では、アメリカとイスラエルは『イランの脅威排除』で一致して、ハメネイ師の殺害を早期に実現できたといいます。

しかし、その後の達成目標について、
イスラエルは『イランの完全な弱体化』、
アメリカは『都合の良い代理政権の樹立』、
と思惑にズレが出たことで『出口戦略』が見えず、長期化する可能性が出てきた、ということです。

錦田さんです。
「イランに降伏を促しても、自ら白旗を上げる可能性は皆無に近い。トランプ大統領が思うようにイランの体制が崩壊しないのにしびれを切らして戦力の拡大を進めているため、まだ終息の道は見えない

(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年3月9日放送分より)

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