原油価格が高騰するなか、大幅な値上げに踏み切るガソリンスタンドが相次いでいます。
トランプ氏“勝利宣言”も…
閃光(せんこう)が走るのは、レバノンの首都、ベイルートの近郊。攻撃したのはイスラエル軍。11日、「大規模な波状攻撃を開始した」と発表しました。
イランを後ろ盾とする武装組織「ヒズボラ」のインフラを標的としていると主張しますが…。多くの市民が巻き込まれ、この攻撃では、少なくとも7人が死亡しました。
アメリカとイスラエルの攻撃で始まった交戦は、まもなく2週間になります。
「私たちは勝利した。言わせてくれ、勝ったんだ。あまり早く勝ったとは言わないものだが、勝ったんだ。開戦から1時間で終わっていた」
トランプ大統領は、支持者の前で“勝利宣言”をしましたが。
まだまだ戦闘を続けるようです。
それはイスラエルも。
「この作戦に時間制限はない。すべての目的を達成し、勝利を決するまで必要な限り続ける」
イランでは、連日、がれきの中での救助活動が行われています。ただ、イランも徹底抗戦の構えです。
「石油やエネルギー価格を人為的に低く抑え続けることはできない。すでに警告したように戦争が地域全体に拡大すれば、原油価格は1バレル=200ドルにもなるだろう」
海峡通過「イランの許可必要」
ペルシャ湾では2隻のタンカーが炎に包まれました。爆発物を積んだボートに攻撃されたと見られています。CNNによると、38人が救助されましたが、少なくとも1人が死亡しました。
そしてオマーンでは、燃料貯蔵タンクで火災が発生しました。イランによるドローン攻撃を受けたといいます。
11日にはタイ船籍とリベリア船籍の貨物船2隻も攻撃を受けています。イランの革命防衛隊は、この2隻への攻撃を認めています。
「本当にホルムズ海峡を通ることができると思ったのか。彼らは空約束を信じ、警告を無視して海峡を通過しようとした。海峡を越えようとするすべての船はイランの許可が必要だ」
こんな状況ですが、トランプ大統領は、石油会社はホルムズ海峡を輸送に利用すべきだと主張しました。
また、トランプ大統領は「必要ならアメリカ海軍がタンカーの護衛をはじめる」としていましたが、ロイター通信によると、アメリカ軍は「リスクが高すぎる」として海運会社からの護衛の要請を断っているといいます。
原油放出も止まらぬ原油高
こちらのスタンドではレギュラーガソリンが1リットル当たり185円です。 11日より30円近く値上がりしました。
ガソリン価格はすでに急激に上昇しています。
「高い!…高くなったね」
「来たら185円で。とてもじゃないけどありえない」
世界経済に影響が出始める中、IEA=国際エネルギー機関は。
「IEA加盟国は全会一致で史上最大規模の緊急石油備蓄の放出を決定したことを発表する」
放出される石油は4億バレルです。
日本政府は、これに先んじて今月16日にも放出することを決めました。
「民間備蓄15日分の放出、当面1カ月分の国家備蓄の放出など、これも一刻も早く国内の精製事業者に届けてまいります」
放出はガソリン価格の上昇を抑えることはできるのでしょうか。
木内登英さん
「投機的な動きで上がっている部分は抑える効果はあると思うが、基本的にガソリン価格は国内の需給で決まっているわけではなく、海外の原油価格と為替レートで決まっているので、備蓄を放出してガソリンの供給が増えたからといってガソリン価格が下がるわけではない。個人、企業を安心させるための施策というのが備蓄放出の狙いではないか」
IEAが放出を決めた4億バレルは過去最大ですが、世界全体の消費量の4日分程度に過ぎないといいます。
供給への不安は解消されず、ニューヨーク原油市場の先物価格は11日、一時、1バレル=95ドル台まで上昇しました。
日本政府は、ガソリンの小売価格を抑えるため、19日から補助金制度を再開させるとも発表しています。
「このガソリン等の価格補助ですが、ガソリンは約170円/Lを超えないように。軽油は約158円/Lを超えないように、重油は約105円/Lを超えないように、早速始めさせていただきます」
1〜2週間で店頭価格に反映される見通しです。
「補助することにデメリットはいくつかあります。一つは財政負担になる。財政が悪化すると、通貨の信用力も落ちてくるので、円安が進む。円安が進むとまた物価が上がってしまう。一時的な策として仕方なかったということですけど、どういう出口を考えるのかというのもちょっと余裕がなく打ち出した感じ」
(2026年3月12日放送分より)










