イランの革命防衛隊の元司令官が番組の取材に応じました。イランの思惑について語りました。
イランが米軍拠点に攻撃
31日午前3時ごろ、イランの国営通信が公開した映像です。
ミサイルには「神は我々に敗北の道を閉ざした」というメッセージと、死亡した政権幹部ラリジャニ氏の写真がありました。
アメリカ軍の中級将校や指揮官200人以上が集結する拠点に対して攻撃を行ったと発表しました。
トランプ氏 イランを威嚇
31日未明にCNNが報じたのは、トランプ大統領が日本時間の30日午後8時半ごろに更新したSNSの投稿です。
イランとの協議で大きな進展があったとしたうえで、改めてイランに対しホルムズ海峡を開放しない場合、カーグ島などを標的にすると警告しました。
またニューヨーク・ポストによると、トランプ大統領はガリバフ議長がアメリカに協力する意思があるかどうかは、1週間ほどで明らかになるだろうと語ったとしています。
日本時間31日朝、会見を開いたホワイトハウスのレビット報道官は、交渉は順調に進んでいると強調しました。
一方、30日に閣議を開いたイランのペゼシュキアン大統領は「私たちは国民の奉仕者です」と述べました。
アメリカに提示しているすべての条件に加え、「国民の安全と尊厳、利益が保障される場合のみ終戦になる」としました。
戦闘終結 交渉は?
果たして、アメリカとイランの間で戦争終結についての交渉は、どこまで進んでいるのでしょうか?
イランの革命防衛隊の元司令官で、現在も幹部らにアドバイスをしているというラシード氏に話を聞きました。
元国会議員でもあり、長らく「外交・安全保障」を担当していた人物です。
「トランプ氏は自身の希望を押しつけており、現時点で交渉が行われているという話は聞いていません」
アメリカとイランは、現時点で交渉の場にも立っていないと話します。
ラシード氏は、イランが提案した条件をアメリカが受け入れないことには停戦はないとし、合意が近いとするトランプ大統領の発言を否定しました。
米軍地上作戦の対策は?
トランプ大統領がカーグ島を占領し「イランの石油を奪う」と主張したことについては、こう話しました。
アメリカ中央軍は日本を拠点とする強襲揚陸艦「トリポリ」や第31海兵遠征部隊など、合わせて3500人ほどが中東に到着したと発表。29日時点で中東地域には、5万人を超える米軍兵士が集結しています。
着々と進む米軍の地上作戦準備をイラン側はどうみているのでしょうか?
「勝利まで戦う」元司令官
イスラエルは、29日の夜もイランへの空爆を実施。テヘランとその周辺で電力施設に被害が発生し、一時停電に陥りました。
一方、イスラエル中部の工業地帯で29日、ミサイルの破片が工場を直撃。空高く黒煙が立ち上り、消防隊員が消火活動を行っています。
さらに、イスラエル北部のハイファでは30日、ミサイルによる攻撃があり石油精製施設が炎上しました。2度目の被害だといいます。
「敵であるアメリカやイスラエルの悪行やテロ行為、およびイラン各地の住宅を標的にした暴挙に対し、イラン軍は報復措置を講じる予定だ」
アメリカとイスラエルがイランへの攻撃を開始してから1カ月余り。報復の連鎖が続いていることについて、ラシード氏はこう話します。
代替ルートの封鎖示唆
アラビア半島の南側に位置し、紅海とアデン湾をつなぐ海上交通の要衝バブエルマンデブ海峡。
事実上封鎖されているホルムズ海峡に代わる原油輸送ルートとして期待されていますが、今、このルートにも黄色信号がともっています。
イエメンに拠点がある親イラン武装組織フーシ派の幹部、モハメド・アルブハイティ氏が30日、テレビ朝日のインタビューに応じ、バブエルマンデブ海峡の封鎖を示唆しました。
「バブエルマンデブ海峡の封鎖というカードも含め、対抗措置の程度は、アメリカとイスラエルの行動次第だ。周辺国のイラン攻撃への加担の度合いにもよる。攻撃がいつまで続くかにも関連する」
バブエルマンデブ海峡をのぞむアフリカ大陸北東部ジブチでは…。
「封鎖されれば、港の仕事がなくなる。東アフリカの“心臓”みたいなものなのに」
「イランは人々の暮らしに目を向け、愚か者のアメリカなど無視すればいい」
フーシ派は、2023年のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始から停戦までのおよそ2年間、紅海を航行するタンカーへ攻撃を繰り返してきました。
実際に、日本郵船が運航する貨物船も紅海で攻撃を受け、拿捕(だほ)される被害も起きています。
フーシ派の幹部は現時点で、日本を標的にする可能性を否定。イランへの攻撃が続けば、段階的に対抗措置を講じると強調しました。
イランが日本に求めること
アメリカとイランの仲介役を担うパキスタンの外相は、アメリカとイランの協議が数日以内に実現する見通しだと表明しました。
さらに、ホルムズ海峡を巡っては、イランがパキスタン船籍20隻の通過を許可したと明かしました。
ペルシャ湾内には現時点で、45隻の日本関係船舶がとどまっていますが、30日に新たな動きがありました。
「ペルシャ湾内の日本関係船舶における日本人乗組員数は、最新の情報でありますが、日本時間の本日未明に4人が下船し、20人であると報告を受けております」
外務省によると、ペルシャ湾内の船舶から下船した日本人4人が30日に帰国。健康状態に問題はないといいます。
いまだ日本人20人がペルシャ湾の船舶に残っていて、政府は引き続き、船員・船舶の安全確保を最優先に情報収集を徹底するとしています。
長きにわたり、日本と友好関係を築いてきたイラン。今、イランが日本に求めることとは…。ラシード氏に聞きました。
「ホルムズ海峡は、アメリカとその協力国に対してのみ閉鎖しています。日本関連の船舶は、イランの許可を得てホルムズ海峡を通過することになるでしょう。日本がアメリカを支援したという証拠がない限りは」
(2026年3月31日放送分より)


















