米軍が精鋭部隊を中東地域に結集させています。
『上陸作戦』が決行された場合のシナリオをみていきます。
■アメリカ 陸軍最速 精鋭部隊投入?対イラン 地上戦準備か
「一番の望みはイランの石油を奪うことだ」と述べ、イランの石油輸出拠点・カーグ島について、
「占領するかもしれないし、しないかもしれない。我々には選択肢がある」と主張しました。
「(イラン側と)真剣な協議を行っている。大きな進展があった」と自身のSNSに投稿しました。
一方で、ディール(取引)が成立しない場合は、
「イランの発電所や油田、カーグ島を爆破し、完全に破壊する」と主張しています。
アメリカのワシントン・ポスト紙は、
『国防総省がイランでの数週間にわたる地上作戦計画を策定中』と報じています。
アメリカ中央軍は長崎・佐世保基地の強襲揚陸艦『トリポリ』、沖縄の第31海兵遠征部隊など約3500人が3月27日、中東の担当地域に到着と発表しました。
第31海兵遠征部隊は『地上部隊』『航空部隊』『支援部隊』と複数の機能をあわせ持ち、幅広い任務を迅速に対応できるよう設計されているということです。
活動の場は戦場だけでなく、東日本大震災の際、『トモダチ作戦』に参画。
孤立していた宮城県の大島で電力復旧のための高所作業車を届け、大規模ながれきの撤去作業を行いました。
トランプ政権はさらに陸軍第82空挺師団の約2000人などにも派遣命令を出しています。
第82空挺師団とは、“パラシュート落下”の訓練を受けた精鋭部隊です。
世界中どこへでも18時間以内に降りられる、アメリカ陸軍最速の展開力があります。
有名となったのが、第2次世界大戦でナチス・ドイツの敗北を決定づけたノルマンディー上陸作戦です。
第82空挺師団のパラシュート部隊はナチス・ドイツ占領下のフランス・ノルマンディーを強襲、連合軍勝利に貢献しました。
歴史的成功を収めたノルマンディ上陸作戦でも、作戦開始日に上陸した連合軍兵士約15万6000人のうち4400人ほど、3%にあたる兵士が死亡しました。
もしアメリカ軍がカーグ島上陸作戦を決行したら、戦死者はどのくらい出るのでしょうか。
元陸上自衛隊中部方面総監の山下裕貴さんによると、アメリカ軍兵士を1万人と仮定し、イラン軍の戦力・戦術を考慮すると、アメリカ側には3%、300人ほどの戦死者が出る可能性があるということです。
■トランプ氏 カーグ島占領の狙い 地上戦 2日しか持たない?
「トランプ氏はイランの重要な拠点であるカーグ島を占領し、返還と引き換えにアメリカに有利な停戦合意を持ちかける可能性も」
山下さんによると、通常、地上戦は、
1、はじめに、戦闘機で対空レーダーやミサイル基地を破壊し、敵の迎撃能力を無力化。
2、次に、ヘリで兵士を上陸させ港などを制圧。
3、そして、輸送船や輸送機で装甲車や戦車、後続部隊などを投入する
ということです。
「兵士を投入しても輸送船などによる補給がなければ、およそ2日しか持たない」
■カーグ島侵攻 カギ握る“3島”制圧シナリオ でも兵力不足?
「カーグ島を占領するにはホルムズ海峡を抜けて輸送船を通さなければならない。そのためにまずホルムズ海峡の3島を制圧する必要がある」
3つの島というのが、ホルムズ島、ララク島、ゲシュム島です。
山下さんによれば、第1段階では湾岸の空母から3島の周辺を航空攻撃し、イランの迎撃能力を無効化。
第2段階では、強襲揚陸艦の『トリポリ』と『ボクサー』からホルムズ島とララク島へ海兵遠征部隊をそれぞれ派遣し、次に、補給や戦車などを追加投入するということです。
トリポリとは、 輸送ヘリやオスプレイなどを搭載している揚陸艦で、兵士は空から上陸することが可能になります。
ボクサーとは、 ホーバークラフトという水陸両用の乗り物を搭載している揚陸艦で、兵士はこれを使うことで、海から上陸することが可能になります。
第3段階です。
海兵遠征部隊はホルムズ島、ララク島を制圧したあと、陸軍の第82空挺師団とともに、ゲシュム島を制圧。
ゲシュム島とは、面積が1445平方キロメートルで、1207平方キロメートルの沖縄本島より大きい島です。
「3島すべてを制圧するには、今の兵力だと少なく、さらにカーグ島の上陸作戦には陸軍を最大動員する必要がある。ただ、トランプ大統領が軍事的合理性を無視して命令を出す可能性も」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年4月1日放送分より)














