アメリカとイランによる和平協議がこの週末に行われましたが、合意には至りませんでした。アメリカ中央軍は日本時間の13日午後11時からホルムズ海峡を通過して、イランの港に出入りするすべての国の船舶に対して海上封鎖を開始すると発表しました。
ホルムズ海峡“逆封鎖”宣言
11日にパキスタンで協議が行われている最中、そう話していたトランプ大統領でしたが、協議終了後…。
自身のSNSでアメリカがホルムズ海峡を封鎖すると表明したトランプ大統領。一方、イラン側もアメリカ軍の動きを牽制(けんせい)します。
「海上のすべては軍によって完全に掌握している。少しでも誤った行動をとれば、ホルムズ海峡で致命的な渦にのみ込まれることになる」
和平協議が決裂し、再び緊迫が高まります。
「いかなる軍艦もイランの領海を通過することは許されません。もし、この海域で軍艦を見かけたら発砲します」(11日)
折り合えなかった“条件”
「イラン側と多くの実質的な内容の協議を行った。これはいいニュース。悪いニュースは、合意に達しなかったということ。アメリカよりもイランにとって悪いニュースだと思っている」
戦争終結に向け、アメリカとイラン、そして仲介国のパキスタンを交え行われた和平協議は合意に至らず終了しました。
協議が始まるころ、トランプ大統領は総合格闘技の試合を観戦。スマホを掲げる観客に対し、笑顔で手を振る場面も見られました。
よく見ると、試合を観戦しているトランプ大統領に耳打ちするルビオ国務長官の姿が捉えられています。
「大統領への連絡は絶えず行っていた。何回連絡したか覚えていないが、交渉中に6回とか12回くらい」
およそ21時間と協議が難航する中、バンス副大統領は度々トランプ大統領と連絡を取っていたといいます。
決裂に至った理由は何だったのでしょうか?会談終了後、イラン外務省のバガイ報道官はこう話しました。
アメリカとイランの間の埋められない溝。それが、核開発とホルムズ海峡の問題でした。
イラン側はいくつかの和平条件を提示していて、その中にはウラン濃縮の容認も含まれていました。
「彼らが核保有を目指すつもりがないこと。短時間で核兵器を手にするツールを得ようとしないこと。これらがアメリカ大統領の核心的な目標で、交渉で達成しようとした部分です。イラン側は私たちが示した条件を受け入れないという選択をしました」
米海軍がホルムズ海峡通過
協議中、トランプ大統領はホルムズ海峡についてこう述べていました。
アメリカ中央軍は、海軍のミサイル駆逐艦2隻がホルムズ海峡を通過したと発表しました。
イランの革命防衛隊が敷設した機雷を完全に除去する任務の一環だといいます。
11日、ホルムズ海峡に停泊中のタンカーが傍受したイラン側からとみられる無線です。
これにアメリカ軍の駆逐艦とみられる無線も…。
協議前後でそれぞれ変化
協議の焦点となっているホルムズ海峡は、今どうなっているのか。ホルムズ海峡のモニタリングを続けている東京大学大学院の渡邉英徳教授は協議前後で、それぞれ変化があったと指摘します。
協議直前、サウジアラビアの近くで停泊を余儀なくされてきた日本の船に動きがありました。
船はペルシャ湾の奥から東へ移動。このエリアだと、ホルムズ海峡まで1日ほどで移動できるといいます。
米国 海上封鎖開始と発表
ホルムズ海峡は開放されるのか。日本を含め世界が固唾をのんで見守った直接協議。しかし、およそ21時間にも及んだ協議は、結論に至らないまま幕を閉じました。
変化はすぐホルムズ海峡に…。
「協議が終わるぐらいのタイミングですかね、日本時間の(きのう)朝7時か8時ぐらいです。これ見ていただくと、空のタンカーがたくさん入ってきたんですが、引き返しているんです」
ホルムズ海峡を通ろうとするタンカー。しかし、その場でストップ。3隻のタンカーがもと来た航路を引き返しているのが分かります。
「(Q.日本の船もとどまったまま?)はい。とどまったままということですね」
そして、和平協議後、トランプ大統領はホルムズ海峡の“逆封鎖”を宣言しました。
イランに通航料を支払ったすべての船舶を捜索・阻止するとしたうえで、支払った者は公海上で安全な航行を許さないと強調しました。
そして、アメリカ中央軍はSNSで日本時間の13日午後11時より、イランの港に出入りするすべての国の船舶に対して海上封鎖を開始すると発表しました。
(2026年4月13日放送分より)













