ホルムズ海峡の通航をめぐり、アメリカのトランプ大統領が、船舶の通過を支援する取り組みの短期間停止を表明しました。一方、北京では、イランのアラグチ外相と中国の王毅外相が会談しました。今月予定されているトランプ大統領と習近平主席の首脳会談を前に、中東情勢への中国の関与も焦点となりそうです。
“海峡通過支援”を一時停止
「こちらは革命防衛隊海軍。直ちに進路を変更し、インド洋へ引き返せ。命令に従わなければ標的となる」
イランの国営通信が公開した、アメリカのミサイル駆逐艦への警告音声。ホルムズ海峡を支配しているとアピールするイランに対して、肝いりの船舶“支援”作戦を実行中のトランプ大統領は。
「護衛している船に攻撃はなかった。我々が主導権を握っている」
成果を誇っていましたが、そこから数時間後、突如話は変わっていました。
「イランとの合意がまとまるか見極めるため、『プロジェクト・フリーダム』を短期間停止することで双方が一致した」
イランの港を出入りする船への封鎖措置は続ける一方、船舶の支援措置は一時停止すると発表。合意に向けた進展があったとしています。Axiosは、アメリカ当局者が、14項目からなる覚書が戦闘開始以降、最も合意に近い状況にあるとみていると報じています。
交渉のために、敵対的な行動は少し抑えておきたいというのが、政権の本音のようです。
「トランプ政権の最優先事項は、イランを交渉の席に引き戻すことです」
来週 米中首脳会談を控える
というのも、トランプ大統領には、来週に迫る予定が。
(Q.戦争を理由に訪中を延期したのなら、5月14日か15日までには戦争は終結するとみても?)
「以前から4〜6週間とみていたので、おのずと答えは出るはず。大統領は訪中を心待ちにしています」
延期していた中国訪問。作戦期間「4〜6週間」を見積もって、その頃には終わるだろうとしていものの、現状、終わりは見えません。
「中国からイランに伝えてほしい。『海峡での行動が孤立を招く』と」
訪中 中国“イラン後押し”姿勢
トランプ政権はたびたび、中国からイランへの働き掛けを求めてきました。ただ、中国はイラン産原油の8割を輸入している一方、現状、ホルムズ海峡封鎖のダメージはほとんど受けていません。アメリカの要求に応えるかは未知数です。
6日、米中首脳会談を前に、アラグチ外相は中国・王毅外相のもとへ。
「2カ月以上も続く戦闘はイラン国民に損失をもたらし、地域と世界の平和と安定にも重大な打撃を与えている」
王毅外相は「中東諸国は自らの運命を自らの手に握るべきだ」と述べ、停戦交渉でイランを後押しする姿勢を強調したということです。
(Q.イランに封鎖解除するよう、アメリカから要求されていますが)
「緊張緩和に必要な条件は、できるだけ早い全面的停戦しかない。湾岸諸国の主権・安全・領土の保全性が尊重され、合理的な懸念は重視されるべきだ」
アラグチ外相は会談後、イランの地位について。
「(戦闘で)イランは自らの力を証明したことで、他国との新たな協力関係を築きつつある」









