アメリカでは猛烈なインフレが進んでいて、中間層だった世帯が貧困化しているといいます。
月収90万円を超える世帯が、無償で食料が提供されるフードバンクに通う事態となっています。
アメリカで何が起きているのか、みていきます。
■トランプ氏支持率最低 進むインフレ 国民 約7割が貧困化!?
トランプ大統領の支持率です。
不支持は、過去最高の62%。
支持は、過去最低の37%。
トランプ政権の経済運営を支持しないは、65%でした。
アメリカ国民の生活状況です。
「経済的に苦しい状況にある」という人は、2月の調査では17%でしたが、4月末には23%に。
アメリカ国民の約4分の1です。
家計支出を削減し、旅行や休暇の計画を変更した人もいました。
インフレ率です。
イランとの戦闘を受けて、3月に修正された最新の予測では、アメリカは、2025年は2.6%でしたが、2026年は4.2%の見通し。
ドイツは、2025年の2.3%から、2026年は2.9%。
日本は、2025年の3.2%から、2026年は2.4%。
イタリアは、2025年の1.6%から、2026年は2.4%。
フランスは、2025年の0.9%から、2026年は1.8%と予測され、
アメリカのインフレが極端に加速する見通しです。
なかでも深刻な、ニューヨーク市の家賃です。
ワンルームの平均家賃は、約60万円。
3ベットルームの平均家賃は約117万円。
前の年と比べて14.4%上昇しています。
ニューヨーク市が4月に発表した生活費に関する報告では、食費や家賃など子育て世代が、最低限必要なコストは年間2500万円にのぼると試算しています。
「中間層の人たちが収入では生活費を賄えていない貧困化に」なってきているということです。
果物や野菜は、前の年より10.9%高騰。
ガソリン代は、2025年5月は1リットル128円でしたが、いまは188円に。
ガソリンと食料品の急騰で、二重の打撃を受けているということです。
アメリカの中間層についてです。
アメリカの人口を、所得別に『富裕層』『準富裕層』『中間層』など5段階に分けたピラミッドです。
中間層は約30.8%を占めています。
中間層の年収です。
1人世帯では、約600万円から約1200万円。
4人世帯では、約1200万円から約2400万円が中間層にあたります。
ニューヨークなどでは生活に最低限必要なコストが2500万円のため、中間層以下が、生活費が足りないという状況になり、国民の7割近くが貧困化することになります。
■『フードバンク』利用者急増 月収90万円超の世帯でも
フードバンクの利用者が増えています。
ロサンゼルス近郊のフードバンク『フレンズ・イン・ディード』では、
・週3日、食料を無償提供しています。
・1世帯につき、週1回までです。
1週間あたりの平均利用世帯数は、2025年は645世帯でしたが、2026年は55世帯増えて、700世帯になりました。
フードバンクに通う、32歳のマクローヴィンさんです。
・妻と3人の子どもの5人暮らしです。
・仕事はライドシェアの運転手で、月収は約65万円(4160ドル)。
・妻はパート勤務していて、月収は約26万円(1666ドル)。
世帯月収は約91万円です。
マクローヴィンさんの家賃です。
月約48万円(3000ドル)で、収入の半分以上が、家賃の支払いにあてられています。
マクローヴィンさんは昼夜関係なく働いていますが、ガソリン代の高騰により、客をいくら乗せても収入が減少。
育ち盛りの子どもの食費を賄うため、約2カ月前からフードバンクを頼るようになりました。
「ガソリンも食料もおかしいほどの値上がりで、食べる量を減らすしか節約の方法がない。ずっとロサンゼルスで育ってきたが、あまりにも生活費が高すぎて、物価の安い海外に移住も考えている」
「ここ数カ月で食料支援を求める人が急増している。特に、これまでとは異なる新しい層の利用者が1週間で100世帯も訪れた。信じがたい状況だ」
■アメリカで広がる経済格差 トランプ氏の孫娘“散財”に物議
アメリカでは経済格差が広がっています。
ウォール街のボーナスです。
ウォール街の金融機関の、2025年のボーナス平均支給額は、約3900万円と過去最高額を更新しました。
トランプ政権下での規制緩和による企業の合併・買収が増えたことなどが影響したと見られています。
FRBアメリカ連邦準備制度理事会によると、アメリカ最上位1%の富裕層が保有する富の割合が、2025年の第4四半期で、アメリカ資産の31.9%と過去最高水準でした。
こうした中で、イギリスのメディアが、
「少なくともアメリカの10の州で、住民が“富裕税”を課す運動を展開し、3月には、ワシントン州が富裕層を対象とした、通称“ミリオネア税”と呼ばれる所得税の導入を可決した」と報じています。
トランプ大統領の孫娘の言動が物議を醸しています。
トランプ大統領の18歳の孫娘がロサンゼルスの高級スーパーでの“買い物動画”を投稿。
「シークレットサービスを連れて超高級スーパーでお買い物」と紹介しました。
買ったものは、1本約2000円の水やレモネード、サプリメント、マグロの握り寿司や惣菜の盛り合わせなどです。
総額約3万6000円分を購入しました。
その後、ホテルの一室で購入した商品を試食。
「私の人生で一番まずいスシ。生臭くてかたいわ」
「この惣菜は(約6000円)1500円以下の価値しかない」などと言って、トイレに行き寿司を吐き出し、惣菜の大半を酷評しました。
これに対し、ネットの声です。
一方で、アメリカの国務省は、建国250周年を記念して、トランプ大統領の肖像を描いた限定パスポートを交付すると発表しました。
現職大統領の肖像がパスポートに掲載されるのはアメリカ史上、初めてです。
“肖像”は他にも。
アメリカ司法省の外壁、国立公園の年間パスなど、多くの公共空間にトランプ大統領自らの肖像や名前があり、自身を国家の象徴と重ねる動きを加速しています。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年5月7日放送分より)















