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サタデーステーション

2026年5月10日 00:47

戦車なしの“異例のパレード”  軍事的余裕のなさの表れか ロシア対独戦勝記念日

戦車なしの“異例のパレード”  軍事的余裕のなさの表れか ロシア対独戦勝記念日
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ロシア・モスクワで行われた毎年恒例の軍事パレード。ことしは戦車などの地上兵器の姿は見られず、異例の形式となった背景に何があったのでしょうか。(5月9日OA「サタデーステーション」)

北朝鮮軍が初めて参加

日本時間9日午後4時から始まったのは、ロシアの「対独戦勝記念日」のパレードです。今年は、様々な異変が起きていました。

今年は、外国メディアが締め出され、パレードが行われる赤の広場での取材が認められず。さらに、毎年軍事力を誇示してきた大事なパレードですが、今年は戦車などの車列は登場せず、兵士の行進のみが行われる異例の事態に。ロシアメディアによりますと、軍事装備が参加しなかったのはおよそ20年ぶりのことだといいます。その兵士の行進列では、初めて北朝鮮軍の行進する姿も確認されています。式典でプーチン大統領は、去年に続きウクライナ侵攻について言及しました。

プーチン大統領(モスクワ 9日)
「勝利者の世代による偉大な功績は、特別軍事作戦の任務を遂行する兵士たちに勇気を与えています。勝利は常に私たちのものであったし、これからも私たちのものとなるでしょう」
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”3日間停戦” トランプ氏「私が提案」

「戦勝記念日」に先だって、今月8日から9日にかけての停戦を主張し、式典の安全を確保したかったロシア側。一方のウクライナ側は、「記念日の祝賀よりも人命が大切だ」として6日からの停戦を主張していました。しかし双方が宣言した停戦期間に入っても、それぞれの攻撃が続いたため、ゼレンスキー大統領は報復行動を示唆。こうした中、トランプ大統領が明かしたのは、ロシアとウクライナの3日間の停戦です。

トランプ大統領(ワシントン 8日)
「私が提案したところプーチン大統領もゼレンスキー大統領も快く同意してくれました。しばらくの間、人を殺さない期間ができるんです。それは非常に良いことです」

停戦期間にはロシアとウクライナ双方から、それぞれ1000人の捕虜交換も実施されるといいます。4年以上続く戦闘は終結へと向かうのか―。3日間という停戦期間についてトランプ大統領は「大幅な延長を望む」とし、協議を続ける考えを示しています。

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前線で消耗?軍事的余裕のなさの表れか

規模が縮小された今年のパレードについて、ロシア情勢に詳しい専門家は。

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏
「去年は(パレードを)無理してやっていたところがあろうかと思うんですね。戦車とか装甲車両の消耗が激しくなっていると伝えられていますので、軍事的な余裕がなくなりつつあるということをうかがわせる」

3日間の停戦合意したことについては。

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏
「トランプ大統領のウクライナ問題への関心がまた回復するのではないかという(両国の)期待。(赤の広場への)ウクライナのドローン攻撃がなく無事に終わったということについては、ロシアとしては歓迎しているのではないか」
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