7月、建国250周年を迎えるアメリカで、トランプ政権肝いりの記念行事が波紋を広げています。
多くの歌手の出演辞退を受けて、記念行事の中止を求めるなど、トランプ大統領の政権私物化は歯止めがかからない状況になっています。
■建国250年イベント 歌手らが相次いで辞退 なぜ?
アメリカ建国250年イベントの雲行きが怪しくなってきています。
7月25日から、約2週間、建国250周年を祝うコンサートを開催する予定になっています。
トランプ大統領、肝いりイベントで、人気歌手ら9組の出演をすでに公表しています。
しかし、9組中、6組のアーティストが出演辞退の意向を示しています。
なぜ辞退したのでしょうか?
「党派性のないイベントへの出演だと思っていたが、そうではなかったことが判明した」
「イベントに政治的なつながりがあると知らされていなかった」とSNSに投稿しました。
「誰も聴きたがらない退屈な音楽を演奏する高額な歌手を呼ぶ代わりに、巨大な『MAGA(マガ)』集会を開催すべきだ」と自身のSNSに投稿。
コンサートを中止し、自身が登場する政治集会に変更すべきだと主張しました。
大物俳優もトランプ大統領を猛批判しています。
「偏執狂が大統領になるなんて一体誰が想像しただろうか。私たちは、私が地球上で経験してきた中で、最も暗い時代を生きている」と批判しています。
なぜ芸能人たちは、声をあげているのでしょうか。
「トランプ氏を支持するような行動を取ると、トランプ氏と同じ立場だとみなされ、自分のブランドやキャリアにリスクが生じたり、これまで築いてきた評判を損ねたりする可能性を懸念したのではないか」ということです。
■ホワイトハウス大改造 新紙幣も 止まらない自己顕示欲
アメリカ建国250周年を前に、トランプ大統領の“私物化”が加速しています。
1つ目は、『ホワイトハウス大改造計画』です。
宴会場の新設に伴い、ホワイトハウスの東棟が完全に解体されました。
さらに芝生広場では『格闘技の会場』の建設が進んでいて、6月14日、トランプ大統領の80歳の誕生日に合わせて、総合格闘技イベントが開催される予定です。
「ホワイトハウス東棟の一部が取り壊されたのは衝撃的だ。ここは『国民の家』であり、アメリカ国民にとって多くの歴史を象徴する場所。こんな光景を見るのは悲痛だ」
トランプ大統領の“私物化”2つ目は、『トランプ紙幣』です。
トランプ政権は建国250周年に合わせて、250ドル紙幣を発行したい考えです。
トランプ大統領の肖像画などが描かれたデザインを造幣局に提供し、紙幣の試作品の作成を求めたということです。
しかし、この“トランプ紙幣”には懸念もあります。
アメリカの連邦法では存命の人物をアメリカの紙幣に描くことは禁止されています。
そのことから“トランプ紙幣”の発行に造幣局の担当局長らは懸念を示しました。
すると2026年4月、懸念を示した局長は突然、別の部署に異動となりました。
トランプ大統領の“私物化“3つ目は、『記念硬貨』です。
トランプ大統領を描いた建国250周年記念硬貨を作成。
アメリカの美術委員会が承認をしました。
さらに『パスポート』です。
アメリカ国務省は建国250年を記念して、トランプ大統領の肖像が掲載されたパスポートを限定発行すると発表。
2026年の夏から交付される見通しです。
トランプ大統領自身の『金のトランプ像』も作られました。
暗号資産起業家やトランプ支持者によって資金提供された銅像で、高さは4.6メートル。
トランプ氏お気に入りの金箔で覆われています。
この銅像は、トランプ大統領のゴルフリゾート『トランプ・ナショナル・ドラル・マイアミ』に設置されています。
■共和党予備選 反トランプに“刺客” MAGA派候補 逆転勝利
トランプ大統領の次の狙いは、11月のアメリカ中間選挙です。
アメリカ連邦議会上院の3分の1と下院の全議席が改選され、第2次トランプ政権の政権運営に対する有権者の評価とみなされます。
3月から9月は共和党の予備選挙が行われますが、トランプ大統領に批判的な現職に“刺客”が送り込まれています。
刺客が躍進したテキサス州の上院予備選では、共和党の重鎮、ジョン・コーニン氏のところにMAGA派の刺客として、アメリカ第一主義を掲げるケン・パクストン氏が送られました。
パクストン氏はテキサス州の司法長官を務めましたが、公金流用疑惑などのスキャンダルがあり、3月の最初の投票では、次点となっていました。
トランプ大統領は5月19日、『忠誠心』の高さを理由に、パクストン氏の支持を表明すると、パクストン氏は7日後の決選投票でコーニン氏に逆転勝利しました。
なぜ勝利したのでしょうか。
「トランプ氏は共和党支持者のおよそ85%という圧倒的な支持を得ている。予備選は特に熱心な共和党支持者が投票するため、トランプ氏が送り込む候補が党内で負けることはまずない」
トランプ大統領の支持者に支持をする理由を聞きました。
トランプ大統領の支持者が語った、その理由です。
「ガソリン価格の高騰が続くと予想され、農場経営者に打撃を与えているが、イランから核兵器を破棄させるためには経済的な困窮は価値あることだと私は信じている」
「ガソリン価格の負担は一時的なもので、必要なことだと思う。トランプの人柄は好きではないが、政策面では彼がやることのほぼすべてに賛成」と話しています。
また、共和党支持者はトランプ大統領のどの政策を支持しているのか、調査結果の上位のものをまとめました。
トランプ大統領の国境警備に関する政策を支持すると答えたのは89%。
続いて、移民政策が87%、外交が77%、関税が72%となっています。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年6月5日放送分より)








