トランプ政権の内幕を描いた暴露本が波紋を広げています。
「ヒトラーよりも強大な権力を持っている」とトランプ大統領は自負していたと言います。
イランへの攻撃を決断した舞台裏についても見て行きます。
■アメリカ建国250周年行事 強まるトランプ色に批判も
アメリカにとって7月4日は特別な日です。
独立記念日です。
首都ワシントンでは花火、パレード、コンサートなどが毎年行われます。
さらに2026年は、建国250周年で、史上最大規模、約85万発の花火大会が行われる予定です。
トランプ大統領は250周年行事の一環で、自身の80歳の誕生日にホワイトハウスで総合格闘技の試合を主催したり、7月4日にはトランプ集会を開催すると発表したりしています。
トランプ大統領の振る舞いに、世論調査では批判的です。
「建国250周年行事が政治色を強めすぎている」と思う人は全体で63%。
民主党支持者は77%、共和党支持者も51%が「思う」と答えました。
「アメリカの民主主義が崩壊の危機にある」ことに同意する人は全体で64%。
民主党支持者は85%、共和党支持者も「同意する」が50%に達しました。
■出生地主義 トランプ政権の“見直し”に待った W杯選手も
トランプ大統領の看板政策をめぐって動きがありました。
『出生地主義』を見直そうというものですが、出生地主義とは、アメリカで生まれた子どもは、両親の国籍や滞在資格にかかわらずアメリカ国籍が与えられる制度です。
トランプ大統領は2025年1月に、不法移民などの子どもは対象外として、アメリカ国籍を与えないとする大統領令に署名しました。
「不法滞在もしくは一時的にアメリカにいる親から生まれた子どもは、憲法修正第14条に基づき市民権を有する」と、大統領令を違憲と判断しました。
トランプ政権の移民政策に打撃となります。
違憲判断に対し、司法省は、子どもにアメリカ国籍を取得させる目的でアメリカでの出産を画策する『出産旅行』は違法だとして、引き続き摘発すると表明しました。
サイパンでは、出産直前の妊婦が観光客を装って入国。
サイパンで出産して、子どもにアメリカ国籍を取得させる中国人の『出産旅行』が増加。
出産数では、中国人旅行者が米国人を上回ることもありました。
そのため2020年に出産目的の渡航を禁止しました。
一方、アメリカ代表でワールドカップで活躍しているのは、バログン選手です。
両親はナイジェリア出身で、アメリカ滞在中に生まれました。
今大会3ゴールを決めていて、2002年の日韓大会以来となる決勝トーナメント勝利に貢献しています。
『出生地主義と移民を歓迎するシステムがアメリカ代表の成功に起因していることに大統領は気づくべきだ』
■トランプ政権の内幕“暴露本”大統領にインタビューも
そのトランプ大統領をめぐる暴露本『レジーム・チェンジ(体制転換)』が発売されました。
発売は6月23日。
ニューヨーク・タイムズの記者がトランプ政権の内幕を描いたもので、発売の初週に30万部以上を売り上げました。
どんな本なのでしょうか。
2023年からトランプ大統領に近い人々に1000回以上インタビューを実施。
著者はトランプ氏とも複数回会話し、3月には1時間にわたるインタビューを行って作られました。
この本の著者は2人です。
マギー・ヘイバーマンさん。
2018年、トランプ大統領の顧問とロシアとのつながりについての報道でピューリッツァー賞を受賞したチームの一員でした。
もう一人は、ジョナサン・スワンさん。
2020年にトランプ大統領を取材した番組インタビューでエミー賞を受賞しています。
その暴露本について、実際に購入した人の反応です。
■暴露1:トランプ氏見せた文書「ヒトラーより強権」実は…
ここからは、暴露本の中身を見ていきます。
2026年3月、著者2人が、トランプ大統領へ2期目の政権で大統領としてどれほどの権限を持っているのか、また、歴史上どのように位置づけられていると考えているのかをインタビューしたところ、トランプ大統領は著者2人に“ある文書”を見せました。
『チンギス・ハン』『ナポレオン』『スターリン』『毛沢東』『ヒトラー』など歴史上、特に恐れられた指導者たちよりも、トランプ氏の方が強大な権力をもっていると記されていました。
ほかの指導者たちは当時どれほど恐れられていたとしても、世界的な影響力はもっていなかった。
彼らの権力は地域的なものだった。
しかし、トランプ氏の権力はそうではないとも書かれていました。
この文書を書いた人物は一体誰なのでしょうか。
トランプ大統領によると、ゴルフのイベントに参加した“歴史家”から文書を受け取ったと主張しています。
そこで著者が、その“歴史家”を探し出したところ、実は、世界的ゴルファー、ゲーリー・プレーヤー選手のキャディーであったことが判明。
「トランプ氏の権力に対する自分の見解をゴルフの際にトランプ本人へ直接説明した」といいます。
暴露本を書いた記者は、トランプ大統領の健康状態についても触れています。
ホワイトハウスは5月、トランプ大統領が定期健診を受け、主治医が記したメモを公表しました。
健康状態は『極めて良好』とし、職務遂行に『十分な健康状態』にあるとしています。
『言葉がもつれ よろよろと階段を下り、会議中に居眠りをしたかと思えば、手にはあざができ、足首は腫れ上がっている』と報道。
「何十年も前からそれは極めて特別な『鍵のついた箱』のような存在だった。彼は病気におびえていて、自分が何か問題を抱えていると認めることさえ『弱さの表れ』だと思っている」とアメリカメディアのインタビューで答えています。
■暴露2:イラン攻撃 決断のワケ『歴史的成果』にひかれた!?
暴露本には、トランプ大統領がイラン攻撃を決断した舞台裏についても書かれています。
トランプ大統領は、政権発足当初、イスラエルのネタニヤフ首相によるイランとの戦争には「一切関わりたくない」と語っていました。
2026年2月、ホワイトハウスの危機管理室で、トランプ大統領、ネタニヤフ首相、アメリカとイスラエルの各高官が出席し会合を行いました。
その会合で、ネタニヤフ首相は、イランとの戦争に踏み切るべきだというイスラエルの立場を説明。
するとトランプ大統領は、最終的にその立場を支持したといいます。
関わりたくないと言っていたトランプ大統領がなぜイラン攻撃を決断したのでしょうか。
それは『体制転換』という『歴史的成果への魅力』です。
イスラエルのネタニヤフ首相は『イランの神権体制を解体する』というトランプ氏にとって魅力的な構想を提示。
トランプ大統領は、聖職者による指導部が47年前に実権を握って以来、イランの体制転換を成し遂げる初のアメリカ大統領になり得る立場にあり、『歴史的功績の可能性』がトランプ氏へ強く響いたとみられます。
著書の内容にトランプ大統領は、事の経緯が詳細に書かれていることに激怒したといいます。
「どの会話が録音されたのかは全く分からないが、我々の最も機密性の高い会話の一部が録音されていたのではないかと懸念している」と話していて、本の内容を否定しませんでした。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年7月3日放送分より)














