日本時間12日、イランの革命防衛隊が、「停戦の覚書」締結後、初めて「ホルムズ海峡の封鎖」を宣言しました。これに対して、アメリカ軍は、イラン国内の約140地点を空爆。
中東地域の緊張度のフェーズが一段あがり、大規模な戦闘再開の懸念が急激に高まっています。
強気な姿勢を崩さないトランプ大統領ですが、専門家は、アメリカの石油備蓄が急激に減っているとして、“トランプ大統領の打つ手は限られている”と指摘しました。
イラン「ホルムズ封鎖」米140地点空爆
CNNが速報で伝えたのは、日本時間の午前8時でした。
「イランの革命防衛隊はホルムズ海峡を封鎖したと主張しました。許可されていないルートを進行する船舶に警告射撃をした後、封鎖に踏み切ったといいます」
さらに、その約50分後…
「つい先ほどアメリカ軍がイランに対する今週3度目の攻撃を開始したと発表しました」
アメリカ中央軍は日本時間の12日午後、ホルムズ海峡を航行中のコンテナ船が攻撃されたことを受け、約140カ所のイラン軍施設を攻撃したと発表しました。
「イランは愚かな選択をした。いま彼らはその代償を払っている」
米軍基地を標的 攻撃応酬が激化
この攻撃に対して、イランも…
ミサイルの胴体には「最後の血の一滴まで敵と戦い続ける」との文字が…
アメリカの攻撃で殺害された、ハメネイ師の写真も貼られています。
イランの国営メディアは、クウェートとバーレーンのアメリカ軍基地を標的にしたドローンが発射される映像も公開しました。
イランの最高指導者モジタバ師は11日、殺害された父親、ハメネイ師の国葬が終了したことを受け、「復讐」を誓っていました。
「我々はあなたとすべての殉教者の尊い血の復讐を、卑劣な犯罪者たちに対して行うことを誓う」
一方、バージニア州でゴルフを楽しんだ後、ホワイトハウスに戻ったトランプ大統領。10日の投稿では、「停戦は終了したが協議は続ける」考えを示していました。今後は、どう動くのでしょうか?
石油備蓄が急減 トランプ氏 窮地か
イランとの覚書に調印した先月、停戦が必要な理由について、トランプ大統領はこう述べていました。
「爆撃を継続したら船は通航できず1日5〜7億ドルの損害が出てしまう。また約4週間で世界中にある(石油の)備蓄が底をついてしまう。君らは大混乱に直面したいのか。」
実は、イラン攻撃後の備蓄の大量放出によって、アメリカの戦略石油備蓄、SPRの量は大きく減少しています。
今月時点でピークの半分以下となる約3億2000万バレル。備蓄量がここまで低下するのはオイルショック後の1983年以来のことです。
専門家はトランプ大統領の“打つ手は限られている”と指摘します。
Q.あとどれぐらいでアメリカの備蓄はなくなってしまう?
(エネルギー政策研究所 マイケル・リンチ名誉研究員)
「3〜4週間ほどで、目標として設定した最低限の水準に到達すると思います。近い将来、戦略石油備蓄(SPR)からの供給がなくなり、世界的な価格上昇を招くでしょう。(備蓄の減少は)トランプ大統領の選択肢が減っていることを意味します。彼の選択肢は、価格の上昇を受け入れるか、あるいはイラン側に妥協して、譲歩をするか、どちらかでしょう。」
7月12日『有働 Times』より
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