ウクライナがロシアに対して攻撃を行いました。今年、最大規模と報じられる中、なぜこのタイミングなのか取材しました。
一部地域でガソリン不足に
16日、ロシアのモスクワ州で巨大な煙が立ち上りました。それも一カ所だけではありません。複数の場所で同じような光景が見られました。
ウクライナによるドローン攻撃です。
ロシアの国営タス通信によると、「今年最大規模の攻撃」です。標的となったのはロシアの大手通販会社「ワイルドベリーズ」の倉庫など。
「見ろ、両側から飛んで来ている」
ウクライナはワイルドベリーズが「軍事物資の輸送に関与している」として連日、攻撃対象にしているのです。
ロシア側は15日夜から16日にかけて、ウクライナからのドローン822機を撃墜したと主張しています。
また、ウクライナはロシア国内の石油製油所も攻撃。ロシアでは一部地域でガソリン不足に直面しています。
「もう30分待っているが、まだ前に5台いる」
「ここで2カ所目のガソリンスタンド。最初に行った所は(ガソリンは)もう残っていなかった。ここはありそうだけどもう1時間並んでいる」
16日のロシアに対する攻撃では、これまでに合わせて12人が死亡したといいます。
ウクライナが今、ロシア国内への攻撃を強める狙いはどこにあるのでしょうか。
黒井文太郎氏
「最初はロシア軍の活動にダメージを与えるということで、軍事拠点・石油施設をメインに攻撃していたんですけど、ドローンが増えましたし、作戦の拡大を考えた時に、他にも何かロシア軍の活動を阻害できる標的ということでロシア軍が使っている倉庫、そういったものが攻撃された」
攻撃強める狙いは?
ウクライナが恐れているのは冬が来ることです。
笹川平和財団
畔蒜泰助上席研究員
「ロシアは昨年の冬もウクライナのキーウを中心とした大都市のエネルギー施設を徹底的に攻撃した。これを冬にやられるとウクライナ側は相当きつい」
氷点下にもなる冬の間、ロシアの攻撃によって電気やガスが供給されなくなる。その事態を防ぐために今、ウクライナは攻撃を強めているといいます。
思惑通りには進んでいない」
物流拠点やインフラが攻撃を受けても、ロシア国内のウクライナへの侵攻に対する見方は変わらないのでしょうか。
「もう何も残っていない」
ロシアが、ウクライナに対する全面的な軍事侵攻を始めてからすでに4年半。ロシアはなおも民間施設への攻撃を繰り返しています。
16日、ロシアの攻撃を受けたのは首都・キーウで本を売る市場です。
「もう何も残っていない。本を売っていただけなのに」
「市場全体が完全に破壊されてしまった。店は一つも残っていない」
国連の集計によると、ウクライナでは先月だけで437人の民間人が死亡し、2610人が負傷しました。
これは2022年の5月以来、最多だということです。
(2026年8月17日放送分より)








