国際

ABEMA TIMES

2026年8月23日 15:00

止まらないトランプ大統領の言動&行動 熱量の源は何なのか 識者が分析「歴代大統領全てを超えたい人」「自分のアニメの主人公」「自分を疑わないアスリートみたい」

止まらないトランプ大統領の言動&行動 熱量の源は何なのか 識者が分析「歴代大統領全てを超えたい人」「自分のアニメの主人公」「自分を疑わないアスリートみたい」
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 国際社会を驚かせる決断や発言を繰り返すトランプ大統領。戦争犯罪などを追及する国際刑事裁判所(ICC)の所長らを制裁対象に指定するなど、強硬な姿勢を崩さない。一見すると突拍子もなく見える同氏の決断の根底には、どのような「熱量の源」と人物像が隠されているのか。同氏の行動原理や真の狙いについて、『ABEMA Prime』で議論が行われた。

【映像】就任以来、右肩下がり トランプ氏の支持率(グラフ)

■トランプ氏は自分が思い描いたアニメの主人公?

トランプ氏の暴走

 番組ではまず、トランプ政権がICCの赤根智子所長らを制裁対象に指定した問題について取り上げた。国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、アメリカやイスラエルなどがICCに加盟していない状況を指摘し、「非加盟国に対してICCが裁いていいのかという問題がある。条約で自国の権利の一部を渡すのが大原則であり、それがない状態で裁くのはおかしいというトランプ政権側の主張には一定の合理性がある」と解説した。また、「国際機関よりもアメリカの主権の方が信用できるという、共和党の基本的な考え方が出ている」と語った。

 その上で、トランプ大統領の根底にある動機について、渡瀬氏は「歴代大統領全てを超えたいということだ」と分析。「前の大統領より俺の方が上だったと言うのがすごく好き。オバマがノーベル平和賞をもらったら俺も欲しいと言うし、常に過去の大統領たちと比較して自分の方が上だとアピールしたい動機がある」との見方を示した。

 番組内では、世界を巻き込むトランプ大統領の特異な人物像について様々な意見が飛び交った。

 EXITのりんたろー。は、「空港など、いろいろなものに自分の名前を付けている。承認欲求の化け物なのか。忘れられたくないのか」と率直な印象を語った。今年の7月までニューヨーク支局で勤務していたテレビ朝日・小松靖アナウンサーも、現地で感じた様子を踏まえながら「痕跡を残すことに躍起になっている。承認欲求が強いからなのか、自分がいなくなっても覚えていてほしいという気の弱さから来るものなのか」と同調した。

 これに対しパックンは「彼は自分がアニメの主人公だと思っている」と独特の表現で切り込んだ。「何でもできる超能力を持っていると本人が信じている。現実とそぐわなくても『そうだ』と言える。自分のアニメの中で主人公になっており、頭の中では絶対歴代大統領を超えている。全ての項目において負けていない自負がある」と指摘。続けて「本人は絶対に悪いことを1回もしていないと思っているし、自分のため、国のため、宇宙のためだと思い込んでいる」と評し、「こんなにすごいのに、なんでみんな認めてくれないんだという逆ギレ的で、かつ、強制的に承認させるために権限を使って当たり前だ、という考え方だ」と熱弁した。

 一連の議論を聞いた後、りんたろー。は「トップアスリートのインタビューを聞いている時と同じ感情になった。サッカーの長友佑都さんや本田圭佑さんが、自分を一瞬でも俯瞰で見たり、疑ったりしてはいけないステージがあると言っていた。トランプ大統領は、それを生い立ちや遺伝子レベルで、素でやっている人なんだという印象を受けた」と、常識外れの熱量の正体を表現した。

■日本からの違和感と、米国内での熱狂・深刻な分断

トランプ氏の稼ぎ方

 日本から見ると不可解にも映るトランプ大統領の言動だが、米国内での受け止め方は異なる。

 EXIT・兼近大樹は、「日本から見ていたら、あまりこちらに得がない大統領に見えるし、いろいろと突っつきたい部分が出ているが、アメリカにいる人たちの半分は喜んでいる」と、日米の温度差に言及した。

 社会学者の富永京子氏は、「日本社会から見るから不思議なのは、日本は政治家への信頼度があまり高くない国だが、アメリカ社会における大統領の信頼度や尊敬度は高い。ある種、承認の装置になり、社会がそれを増幅させる可能性がある」と解説した。

 さらにパックンは、アメリカ国内の深刻な分断について指摘。「アメリカは右派と左派でニュースを伝える切り口だけではなく、事実まで違う。だから見ている視聴者同士の話が全然合わない。分断が進んでいるため、政権が変わると政策も変わり、国民の意見もガラッと変わる」と説明し、支持者にとっては「”トランプ世界”では(やり方が)合っている」と信じられている現状を明かした。

 終盤では、秋に控える中間選挙や今後の政治日程に焦点が当てられた。渡瀬氏は、「現在、トランプ大統領の支持率が下がっているが、ここが下限なのか、もっと底割れしていくのかによって変わる。今回の中間選挙は共和党に有利な構造になっており、支持率が回復すればまだまだ共和党もいける状況だ」と見通しを語った。

 また、今年で80歳となったトランプ大統領の今後について、渡瀬氏は「本人は自分のことを現役だと思っている。82歳で大統領を辞めた後も、何かしら政治のことに関して強いリーダーシップをもっと発揮したいと思っている人であり、死ぬまでそういう人だ」と総括。SEKAIA株式会社CEO・薄井シンシア氏も「元々ビジネスマンだから生涯現役だと思っている」と同意していた。 (『ABEMA Prime』より)

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