トランプ大統領(80)は、史上初めての中間選挙前の党大会で、「上下両院で勝利したら成人全員に5000ドル支給する」と訴えました。なぜここまで中間選挙に執念を燃やすのでしょうか。
中間選挙前 異例の党大会
「メイクアメリカ、パワフル(強大)アゲイン。メイクアメリカ、ウェルシー(富)アゲイン。メイクアメリカ、ストロング(強い)アゲイン。メイクアメリカ、プラウド(誇り)アゲイン。メイクアメリカ、セーフ(安全)アゲイン」
11月の中間選挙を前に、トランプ大統領は演説も絶好調です。
厳戒態勢の会場。中間選挙に向けて、共和党が党大会を開くのは史上初のことです。連邦議会選挙では、上院の3分の1、下院の全議席が改選されます。
11月に控える中間選挙では、下院での劣勢が伝えられる共和党。そのため今回「トランパルーザ」と呼ばれる、トランプ大統領を前面に押し出したスタイルです。
主役が登場したのは、日本時間の10日午前10時過ぎです。
後ろの幕が開きますが、トランプ大統領は脇から出てきます。
ただ、トランプ大統領自身の支持率も、2期目が始まった当初は50%以上ありましたが、最新の世論調査で39.6%です。
寄付に不満も
2万人が入る会場を使用し、8万8000ドル、日本円で約1350万円を払えば、トランプ大統領と写真撮影ができます。
「ここは人でいっぱいだ。席を譲ってもいい人たちはいるかな」
「ノー」
「そうだよね」
トランプ大統領は満員と言いますが、ところどころ空席が見えます。
ニュースサイト・ポリティコが共和党の議員70人に取材したところ、ほとんどが「欠席」と答えたということです。
欠席の理由として、結婚式や家族行事などを挙げる人もいれば、議員は最低2万5000ドル、日本円で約380万円の寄付を求められることにも不満の声が上がっているということです。
共和党員の下院議員トム・コール氏は、「オクラホマ州でハト狩りのイベントがあるため出席しない」としています。
ロイター通信は、「上の階は大半は空席のままだった」と報道しています。
「あそこにいる男性はトイレに立ち、2分後に戻るかもしれない。上の席だ。彼がいない間に席の写真を撮り『トランプはアリーナを埋められなかった』というんだ。だからできたら誰もトイレに行かないでもらえるかな?」
演説 1時間45分
選挙のばらまきと批判されかねない発言も…。
「共和党が下院上院で勝ったら、かつてない経済の強さと大成功から、アメリカ国内の全成人に5000ドル(日本円約77万円)を支給します」
「選挙に勝ったら、日本円で約77万円を支給」という大盤振る舞い。トランプ大統領は、観衆の反応をしっかり聞きます。
財源についてアメリカメディアは、バンス副大統領が関税収入を充てる可能性を示唆したと伝えています。
ロイター通信は「約1兆3500億ドル(約207兆円)のコストがかかるとみられ、合法なのかも不明」と伝えています。
民主党の次期大統領候補の1人、ギャビン・ニューサム氏は「5000ドルという血の金であなたの票を買おうとしています」と批判しています。
参加した人は…。
「必ずしもトランプ大統領を好きだ、あるいは嫌いだと言いたいわけではない。私は移民です。アメリカは『チャンスの国』だと信じていたのですが、最近のアメリカの動向には非常に懸念を抱いています。両党の対立が今ほど深刻だったことは一度もない」
「11月3日までに投票して下さい。あすの夜にまた会いましょう」
80歳のトランプ大統領。1時間45分という長い時間の演説に、さすがに疲れたのか、壁に手をついて帰りました。
(2026年9月10日放送分より)










