サウジアラビアは、「東西石油パイプライン」が10日朝、複数回の攻撃を受け稼働を停止したと発表した。ペルシャ湾付近から紅海沿岸を繋ぐ「東西石油パイプライン」は、ホルムズ海峡の航行が危険になっている現在、サウジアラビアにとって石油輸出の大動脈だ。関連は不明だがパイプライン攻撃と同時期の10日から11日にかけ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、紅海の出口にあるバブエルマンデブ海峡の要衝を次々と制圧している。
(ロンドン 山野孝之)
サウジアラビア・エネルギー省は11日、現地時間の10日朝、ペルシャ湾付近から紅海まで伸びる「東西パイプライン」が複数回の攻撃を受け、予防措置として稼働を停止したと発表した。
攻撃で複数のけが人が出ているという。再開の見込みには触れていない。
これは攻撃があったとされる9月10日に撮影された衛星画像だ。
画面中央から左下に向けて、黒い煙が立ち上っている。
山火事などを探知するNASAの衛星サービスは、10日に同じ位置で複数の熱源を探知している。
画像の中央付近から右上に点在している赤いポイントが熱源を示している。
この画像と煙の画像を同時に表示すると一部が重なる。
サウジアラビア外務省は今回の攻撃について、「イラクから発射された複数のドローンによる攻撃」と発表しました。「イラクの首相から再発防止の申し出があったため現段階では反撃しない」としています。
ドローン攻撃があった10日と、翌11日は、紅海の要衝でも大きな動きがあった。10日は紅海の出口・バブエルマンデブ海峡付近にある港湾都市のモカ、11日は海峡に浮かぶぺリム島やズバーブが制圧された。
紅海は、イランとアメリカの戦闘で通常の航行が難しくなっているホルムズ海峡に代わる重要な輸送ルートだ。バブエルマンデブ海峡での安全な航行に懸念が高まるなか、フーシ派は声明で「サウジアラビア以外の船舶の航行は安全だ」としている。






