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ABEMA NEWS

2026年9月24日 13:30

日米首脳会談は“準備会合”?その先に控える米中首脳会談のポイントを識者が解説 日本も注目すべき「台湾」と「AI」という2大項目

日米首脳会談は“準備会合”?その先に控える米中首脳会談のポイントを識者が解説 日本も注目すべき「台湾」と「AI」という2大項目
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 日本時間の23日未明、高市早苗総理がニューヨーク国連本部でトランプ大統領と首脳会談に臨んだ。会談は35分間行われ、AIや半導体、重要鉱物などの経済安全保障分野における協力強化で一致。高市総理は「日米同盟の強さを世界に示すものになった」と強調した。

【映像】米中首脳会談、ポイントは

 日本側には、米中首脳会談を前に台湾問題などを念頭にアメリカ側との認識をすり合わせる狙いがあったとの見方もある。日米関係、そして米中関係の行方について、『ABEMA Prime』では日米首脳会談の意義と米中首脳会談の注目点を考えた。

■日米首脳会談は米中首脳会談に向けた「準備会合」

米中首脳会談

 地経学研究所所長の鈴木一人氏は、今回の日米首脳会談の位置づけについて「今回の日米首脳会談はそれ自体が目的ではなくて、その後の米中首脳会談があるという前提で、すり合わせをするという準備会合というか、それに向けての日本からのアプローチということだった。そういう意味ではこの会合自体で何か成果を生み出そうというものではなかったと考えていいのではないか」と述べる。

 政治ジャーナリストの岩田明子氏は、会談が実現したこと自体の意義を強調する。「国連総会の際のバイ会談というのはトランプ氏と会うだけでも大変。今回アメリカが会ったのはウクライナ、ベネズエラ、イギリス、フランスぐらいで、それぞれ案件のあるところ。そうした中であえて日米首脳会談が入ったということ、そして国連本部で35分会ったということ自体に、やはり意義があった。日本が狙った通りにはめ込んだ」と語る。

 会談では、国際刑事裁判所(ICC)をめぐる問題についても意見が交わされたとされる。日米は明確に立場が異なる案件だが、鈴木氏は「世界中のみんながアメリカと違う意見を持っていると思うので、日本がアメリカの逆鱗に触れることはないだろう。基本的に今回のICCへの制裁というのは、アメリカはICCのメンバーではないがネタニヤフ首相が逮捕状を受けていて、それを取り下げさせたい。ただこれは国際社会の中では少数派だというのはトランプ大統領も分かっている。日本は日本、アメリカはアメリカでそれぞれ立場があると確認されたということで、それ以上の何か対立に結びつくわけでもない」と説明する。

 自民党衆議院議員の門ひろこ氏は、会談の発表文に用いられた「率直なやり取り」という表現に注目し、「役所の文章でよくそういうやり取りを使う。あまり具体的には言えないが、『結構やり合ったよ』という時のニュアンス」と語る。

 岩田氏も「しゃべった言葉は全部通訳がきちっと字起こしをして、極秘扱いにして残るし、時間が経ったら公表される。時限付きの機密指定が解かれた後には見られるようになる」と補足した。

 また鈴木氏は「限られた首脳会談の時間の中でできることは限られているし、率直な意見交換というのは、要するに自分の立場をちゃんとはっきり示したということ。日本はICCを脱退することもないし、日本人でもある赤根所長を支援しますと、はっきり言ったんだろうと思う。今回の会談はフォーマリティなので、そんなに歴史に残る発言が出てくるわけではない」とまとめた。

■AIと台湾、米中首脳会談の焦点

高市総理、ICCについて言及

 続いて議論は米中首脳会談の注目点に移った。鈴木氏は「一番大きなポイントはAIの安全に関するところ。アメリカ国内でもAIの開発を遅くすべきだという議論が出ている中で、トランプ大統領はそれを前に進めようとしている。それはやはり中国との競争があり、中国側もAIに関する議論が出ていて、AIの管理・規制をどうしていくのかというのが、今後の米中の大きなテーマになっていくだろう」と述べる。

 岩田氏は日本にとっての最大の関心事として台湾問題を挙げ、「台湾への武器輸出をやめろと必ず中国はアメリカに言う。そこの部分で降りないでというのを、今回の日米首脳会談で高市氏は言いに行っている。一番困るのはこれで降りられること。この代わりについて何かディールされたりすると、大変なことになるのですごく注目している」と語る。

 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏は、原油価格を軸に中国の交渉戦略を読み解く。「中国は9月になって原油をやたら輸入するようになって、結果として原油価格がめちゃくちゃ上がっている。これはたぶん、米中会談の前に原油価格を上げておいて、下げてほしいでしょう、中間選挙がまずいでしょう、というカードとして、中国が使おうとしているのではないか。会談が終わると、また原油価格が少し下がるのかなと思っている」と指摘する。岩田氏も「米中で大きなディールをするためにカードはいっぱいあった方がいい。ひろゆきさんの予想通り、そういう中国側の戦略はあるかなと思う」と同調した。

■「止まれないチキンレース」AIを巡る米中の構図

 米中首脳会談でアメリカが習近平氏をどう迎えるかについて、鈴木氏は「習近平氏をアメリカがどう取り扱うかを示す大きなポイント。結果として、アメリカは中国に対して物が言えない、ないし、中国を大事にしなければいけない状況にあると、世界に示してしまうのではないか。中国はレアアースの輸出も、アメリカに対してここ2カ月ぐらいでだいぶ減ってきている。おそらく中国はそうやって揺さぶりをかけてきている」と分析。

 さらに「逆にアメリカは中国に対してカウンターになる手段がないということで大豆を買ってほしいとか、小麦を買ってほしいというような話になると、結局トランプ大統領の立ち位置は交渉において劣位にある。これをどうやってトランプ大統領が勝ったと見せるかという演出が、これから注目される」と加えた。

 AI開発の不可逆性について、実業家の岸谷蘭丸氏は「イーロン・マスクなりOpenAIなり、いろいろな人が開発止めた方がいいと言ってるが、止められるわけがない。アメリカが止めたら、中国に抜かれるだけ。その技術の不可逆性に抗えずに、止まれないチキンレースをするしかないと思っている。そこを止めてと言われても、中国も無理ではないか」と述べた。

 鈴木氏は「米中で何かフレームワークを作れるかどうかが、おそらく今後のAIの発展にいろいろと影響をしてくると思う。それがうまくいくかどうかというのは今回だけでは決まらないと思うが、この米中首脳会談が重要になってくる」と語った。
(『ABEMA Prime』より)

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