2
暗号資産取引所「バイナンス」を巡るハッキング事件では、北朝鮮の関与が指摘されている。こうした中、脱北者の男性が北朝鮮の組織的なハッカー育成システムの実態を証言した。
脱北者が証言
暗号資産取引所の大手「バイナンス」で起きたハッキング事件について先月31日、アメリカのFBI=連邦捜査局は北朝鮮のハッカー集団の関与を指摘した。
「FBIは、バイナンスからおよそ1兆円の仮想資産が盗まれた事件について、北朝鮮が関与していたことを示す情報を公表する」
これについて、金正恩総書記の妹・与正(ヨジョン)氏が反発した。
「我々の仕業かのように国際世論を誘導するのは、重大な政治的挑発だ」(朝鮮中央通信によると)
与正氏は、アメリカが北朝鮮の国際的なイメージを傷つけようとしていると非難した。
北朝鮮でハッカーを養成
キム・フングァン氏
「(ハッカーを育成するために)北朝鮮の全土で頭が最もいい子どもたちを全方位に完璧に、徹底的に選抜するシステムがあります」
キム・フングァン氏
「(ハッカーを育成するために)北朝鮮の全土で頭が最もいい子どもたちを全方位に完璧に、徹底的に選抜するシステムがあります」
この人物はかつて、北朝鮮のハッカー養成機関にいたという脱北者の男性だ。
彼が証言した北朝鮮のハッカー育成システムの実態とは?
広告
優秀人材を選別
キム・フングァン氏
「国家が指揮して最高の英才を育て、そして英才たちを泥棒に育てます。国家生存の手段として利用するのです」
「国家が指揮して最高の英才を育て、そして英才たちを泥棒に育てます。国家生存の手段として利用するのです」
数十年にわたり英才教育を受けた子どもたちの中で、さらに選抜を行い、国際金融を攻撃する部隊や先端国防科学技術の情報を盗む部隊などに配属するという。
ハッキングには、ある特徴があるという。
「『開発創造型で攻撃をしろ』という金総書記の命令があります。北朝鮮が作ったハッキングコードは、国際スタンダードの範囲などとは異なります。そのため、コードを見ると、ある程度、北朝鮮の仕業だと分かります」
その一方で、北朝鮮ハッカー集団などのサイバー攻撃を分析し、その攻撃手法を追跡する企業では、過去には北朝鮮からの不正アクセスも受けたという。
韓国政府ともやり取りをするサイバーセキュリティー企業は4年前、北朝鮮のハッカーから攻撃を受けた。
サイバーセキュリティー企業スティーリアン
パク・チャンアム代表
「だましてクリックやダウンロードをさせるため、複数のウェブサイトやSNSアカウントを作り、実在する人物を装って、繰り返しメッセージを送ってきました」
パク・チャンアム代表
「だましてクリックやダウンロードをさせるため、複数のウェブサイトやSNSアカウントを作り、実在する人物を装って、繰り返しメッセージを送ってきました」
当時はハッキングを防ぐことができたが、現在は生成AIの進化もあるため、再び同じ攻撃を受けたら、防げるか分からないという。
幼いころから教育され、脅威を増しているという北朝鮮のハッカー集団。キム・フングァン氏はこう話す。
「現在、北朝鮮の偵察情報総局では、サイバー部隊が中心となり、金正恩総書記の指揮を受けています。金総書記が最も信頼する部隊なので、政治的影響力もとても大きいです」
(2026年11月6日放送分より)
広告






