“一時全滅”コウノトリ住宅街に 電柱で子育て?「最初ツルかと」[2023/06/12 19:45]

 先週、兵庫県の住宅街で撮影された映像。

 撮影者:「スゴイ!ツルが飛んで来たって。会社に(写真を)持って行って『電柱にツルが来た』って」

 実はこの鳥、ツルではなく「コウノトリ」。体長はおよそ1メートル10センチ。翼を開くと2メートルに及びます。“幸せを運ぶ鳥”として知られている国の天然記念物ですが、トキと同じように日本産の野生のコウノトリは一時絶滅しています。なぜ、一度絶滅したはずのコウノトリが、今あちこちで巣を作り飛び回っているのでしょうか。

 実は野生のコウノトリの最後の生息地だった兵庫県豊岡市で、繁殖と野生復帰の取り組みが進められ、2005年に初めて放鳥し野生復帰を目指す、世界でも類を見ない取り組みが行われていたのです。

 でも、なぜ電柱の上に巣を作ったのでしょうか。

 専門家によりますと、「元々コウノトリが巣を作る場所は、大きな松の木や木の樹幹で、今はそういう巣を作れる大きな木が少ない。(電柱周辺が)コウノトリの餌が豊富な場所だったので、あの辺りで巣を作れる場所を探したのでは」ということです。

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