政治

2013年4月28日 11:50

「主権回復の日」政府が初式典 条約発効から61年

2013年4月28日 11:50

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 政府は、サンフランシスコ講和条約が発効した4月28日を「主権回復の日」として政府主催の式典を初めて開きました。

 (政治部・辻井昌悟記者報告)
 28日午前11時から行われていた式典は、正午前に終了しました。そのなかで安倍総理大臣は、61年前の4月28日に主権を回復した意義を強調しました。
 安倍総理大臣:「本日を一つの大切な節目とし、これまで私たちがたどった足跡に思いを致しながら、未来に向かって希望と決意を新たにする日にしたい」
 式典の開催を巡っては、自民党が野党時代から公約に掲げるなど、安倍総理が強くこだわったものでした。また、占領されていた時代を総括することで、安倍総理が意欲を示す憲法改正にもつながるとの見方もあります。しかし、沖縄にとっては、条約発効後もアメリカの統治下に置かれた「屈辱の日」にあたるとして、仲井真知事が式典への出席を見送るなど猛反発しています。政府は、安倍総理の式辞で沖縄の苦難の歴史にあえて触れるなど配慮する姿勢を示しましたが、両者の溝が開いたままの式典となりました。

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