菅VS岡田「植民地支配」と「侵略」を巡り激しい応酬[2013/05/10 21:00]

 安倍内閣は、1995年の「村山談話」などで認めた過去の植民地支配と侵略を認めるのか認めないのか。民主党の岡田最高顧問と菅官房長官の間で激しい応酬となりました。

 民主党・岡田最高顧問:「(村山談話と)認識は同じだと言われるんですが、『植民地支配』『侵略』という言葉は使われません、何か意味があるんですか?植民地支配とか侵略ということを認めていないということですか?」
 菅官房長官:「総理大臣として、安倍内閣として、これまで歴代内閣の立場を引き継いでいると」
 民主党・岡田最高顧問:「『植民地支配』と『侵略』ということについて、はっきりとその言葉を挙げて言って頂きたいんですが、それを受け継いでおられるんですか?受け継いでおられないんですか?」
 菅官房長官:「これまでも歴代内閣の立場を引き継いできたし、これからも引き継いでいく考え方」
 岡田氏は、この後も再三、日本が植民地支配や侵略を行ったと認めるかどうか詰め寄りましたが、菅長官は最後までこれらの言葉を使わず、歴代の内閣の立場を引き継ぐと繰り返すにとどまりました。安倍総理大臣はこれまでの国会答弁で、村山談話について「そのまま継承しているわけではない」と発言し、さらに、「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない」とも述べています。
 菅官房長官:「侵略の定義に関する学問的論争があったかもしれないが、安倍内閣として侵略の事実を否定したことは今まで一度もなかったと思う」
 岡田氏とのやり取りの直後の記者会見でも聞かれた菅長官はこのように述べ、侵略を認めた歴代内閣の立場を引き継ぐ考えを強調しました。しかし、安倍政権は来年にも未来志向の談話を出す方向で検討していて、侵略といった言葉を避けたいとの思いがにじみ出た形です。