日中首脳対話の行方は?まもなくAPEC首脳会議[2013/10/07 11:49]

 安倍総理大臣と習近平国家主席との対話は見通しが立っているのでしょうか。APEC=アジア太平洋経済協力会議の会場から政治部・足立直紀記者の報告です。

 正式な会談は予定されていませんが、安倍総理は「時をとらえて意見交換したい」と習主席との対話に積極的です。先月のG20では、安倍総理が握手を求めて歩み寄る形で習主席との接触が実現しました。今回、安倍総理はさらに踏み込んで、自然な形で立ち話会談に持ち込み、尖閣問題では日中の偶発的な衝突を避けるため、防衛当局間のホットライン設置を急ぐことなどを話し合いたい意向です。もし、中国側が応じなくても、「対話を拒否する姿勢を各国首脳の前で見せられる」と強気の戦略です。また、安倍総理は、まもなくAPEC参加各国の経営者代表を相手にスピーチします。来年4月の消費増税と5兆円の経済対策を説明し、経済再生と財政健全化は両立できるとアピールする方針です。

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