補正予算スピード成立へ“ゾンビ事業”もそのままで[2014/02/06 18:02]

 国会ではまもなく、2013年度の補正予算案が参議院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立します。

 現在、参議院では本会議が行われていますが、補正予算案の委員会採決の間際に、社民党の福島前党首が集団的自衛権を巡る憲法解釈について安倍総理大臣にかみつくひと幕がありました。
 社民党・福島前党首:「日本国憲法下で(集団的自衛権の行使は)許されないと今まで答弁してきたでしょ。それを変えるんですか」
 内閣法制局・横畠次長:「(意見は)差し控えさせて頂きたい」
 社民党・福島前党首:「従来、内閣法制局はどう答弁してきたのか」
 内閣法制局・横畠次長:「その(集団的自衛権の)行使は憲法上許されないと解してきた」
 社民党・福島前党首:「総理、それで良いですね」
 安倍総理大臣:「もう何回も何回も何回も何回も答弁している通りだ」
 結局、時間切れで、答弁はうやむやのまま終わりました。衆参それぞれ15時間のスピード審議でしたが、野党側は安倍総理の責任野党と政策協議するという発言に揺さぶられ、足並みが乱れました。民主党は、補正予算案の中で2014年度予算案で無駄として削ったはずの約3600億円分の事業が盛り込まれていて、ゾンビのように補正予算で復活しているなどと追及したものの、そのままの形で成立します。与党幹部からは、「順調すぎて怖い」との高笑いも聞こえてきて、終始、政府・与党ペースで進んだ審議となりました。

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