総理、TPP妥結に強い意欲 米側にも譲歩求める[2014/04/23 11:50]

 今回の日米首脳会談で大きなテーマとなるTPP=環太平洋経済連携協定に関して、安倍総理大臣は改めて妥結に強い意欲を示しました。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 野党側が牛肉など5項目の「聖域」が守られるのかただしたのに対し、安倍総理はアメリカ側にも歩み寄りを求めました。
 民主党・玉木雄一郎衆院議員:「まさかオバマ大統領の来日に合わせて、まるでお土産のような譲歩を差し出すということはないのか」
 安倍総理大臣:「なかなかお互いに譲れない一線も見えてきている。お互い双方がということではあるが、我々は交渉する立場において、米側にもぜひ高い見地に立ってもらいたい」
 その上で、安倍総理は「主要5項目は守るとした農水委員会の決議を踏まえて交渉する」と述べました。ただ、安倍総理自身はTPPを「国家百年の大計」と評するほど参加に前向きです。首脳会談では「早期妥結に向けて協力する」ことを確認する見通しですが、首脳同士の政治決断で更なる妥協点を共同声明に盛り込みたい考えです。政権幹部は「このチャンスを逃したら後はない」と語っていて、首脳会談の成否はTPP交渉の行方にかかっているといっても過言ではありません。

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