「集団的自衛権」最終案提示 安保政策大きく変更へ[2014/06/27 11:48]

 集団的自衛権を巡って政府は、与党側に閣議決定の最終案を提示しました。これまでの安全保障政策を大きく変える閣議決定は来週1日に行われる見通しです。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 10回目を迎えた与党協議では、公明党から大きな異論は出ず、「てにをは」の文言修正だけで終わりました。
 自民党・高村副総裁:「(公明党内で)議論が熟しつつある。引き続き、公明党内の議論を見守っていきたい」
 今回の最終案では、公明党の反発が強いシーレーンでの除去活動など集団安全保障での武力行使については明記されず、事実上、問題が棚上げされたままの合意となります。ただ、政府は国会審議に向けた想定問答をまとめています。このなかで、集団安全保障での武力行使は「新たな3要件を満たすなら憲法上、許容される」と記されていて、今後、大きな火種となりそうです。公明党は28日、地方の代表を集めて懇談会を開き、全国の支持者の理解を得て党内をまとめたい考えです。山口代表も集団的自衛権の行使容認を受け入れる姿勢に転じていて、結論ありきのガス抜きの場となりそうです。

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