拉致再調査 日朝協議の行方は?平壌から最新情報[2014/10/28 17:13]

 28日から平壌で始まった日朝協議で、日本側は拉致問題が最重要課題だと改めて強調しました。協議はどういう内容になっていたのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 伊原アジア大洋州局長らと特別調査委員会幹部との協議は、現在も続いている模様です。協議は午前に2時間行われ、昼休憩を挟んで午後3時から再開されています。協議の場所は、もともと出入国の管理業務を行う建物の2階を改装して作られた特別調査委員長の部屋です。部屋には、すりガラスの扉が付いた灰色のキャビネットがありましたが、資料などは見当たりませんでした。また、部屋には、まだ塗料のにおいがかすかに漂うなど急ごしらえの印象は否めません。協議では、日本側が拉致問題が最重要課題であることを念押しするとともに、初期段階とされている調査の現状について、調査の規模や手法を問いただしているものとみられます。
 (Q.日本側の主張に対して、北朝鮮の本気度は?)
 徐大河(ソ・テハ)委員長をはじめ、特別調査委員会の幹部が顔をそろえています。これは日本政府の要望に応じたもので、政府・与党内からは「スタートラインに立てたと評価していいが、新しい事実が出てくることは期待できない」という声が出ています。また、政府関係者の一人は「真剣に調査していないのではないかという日本の疑念を打ち消すために責任者を出してきたのではないか」と分析しています。この後、協議が終わり次第、伊原局長が記者団の取材に応じることになっています。

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