拉致被害者の情報以外は、「最初の報告」ではない[2014/10/29 11:48]

 拉致被害者らの再調査を巡る日本と北朝鮮の担当者による協議は、2日目の29日が最終日です。日本側は29日も拉致問題を取り上げる考えです。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 朝の伊原アジア大洋州局長は、記者団の問い掛けには答えず、口を固く結んで厳しい表情で会場に入りました。
 遺骨分科会責任者・金賢哲(キム・ヒョンチョル)局長:「ただいまより、特別調査委員会の日本人遺骨分科会が行った調査内容と調査を通じて分かったことについて日本側に通報します」
 朝の協議には、徐大河(ソ・テハ)委員長の姿はなく、遺骨問題の責任者らが出席しています。北朝鮮側は「日本人の埋葬地に関する全面的な調査を行った」と強調していて、その結果を日本に伝達する方針です。これは事実上の「報告」になる可能性がありますが、日本側は拉致被害者に関する新しい情報を重視していて、それ以外の情報が出てきても「最初の報告」とは受け止めない考えです。日本側は、午後に行われる総括のセッションで拉致被害者に関する調査を迅速に行い、一刻も早く通報するよう改めて念押しする方針です。

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