オーストラリアを訪問中の安倍総理大臣は、アメリカ、オーストラリアとの3カ国首脳会談を行い、安全保障面での協力強化を盛り込んだ共同声明をまとめました。
(政治部・足立直紀記者報告)
7年ぶりの会談では、まず、「イスラム国」やエボラ出血熱の対策など、世界的な課題で協力することを確認しました。また、中国の南シナ海への進出を念頭に、海上紛争の平和的解決でも協力強化することを確認しました。そのうえで、3カ国は、合同軍事演習の実施や潜水艦などの防衛装備品の共同開発を盛り込んだ声明をまとめました。続いて、安倍総理は、アメリカのオバマ大統領と2国間の会談も行いました。TPP(環太平洋経済連携協定)交渉の早期妥結に向け、一層、協力していくことや、日米ガイドラインの改定作業を着実に進めることなどで一致しました。そして、G20首脳会議がまもなく終わる見込みです。「主要20カ国の成長率を2%以上引き上げる」という目標などを盛り込む「行動計画」が採択される予定です。
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