第3次安倍内閣発足へ 今後の動きは? 記者報告[2014/12/24 17:11]

 24日に召集された特別国会では、第97代総理大臣に安倍総理大臣が選出されました。総理大臣官邸から報告です。今、官邸はどのような動きになっていますか。

 (政治部・足立直紀記者報告)
 総理官邸では午後、組閣本部が設置され、次々と閣僚たちが呼び込まれました。防衛大臣以外は全員再任で、第3次内閣発足後、直ちに予算編成などの作業を続けることになります。唯一、交代となった中谷新防衛大臣は、集団的自衛権の行使容認などの閣議決定に向けて公明党との調整に動いた与党プロジェクトチームのメンバーです。即戦力と期待されていますが、政府・与党内からは「答弁が不安だ」と年明けの通常国会で安保法制の審議を乗り越えられるか心配する声も漏れています。安倍総理と新閣僚たちはこれから皇居での親任式と認証式に臨み、夜には安倍総理の記者会見や初閣議とびっしりと日程が詰まっています。
 (Q.一方の野党ですが、民主党の代表選の動き、維新の橋下氏の動向も含めて、野党再編は年末年始、どのような動きになっていくのでしょうか?)
 特別国会が始まって、民主党代表選の動きも活発になっています。岡田元代表のもとに議員団が訪れ、「民主党の信頼を取り戻すために土台を築いてほしい」と出馬を要請しました。岡田氏は25日にも出馬するかどうか判断する見通しで、この代表選の行方が野党再編に影響を与えそうです。一方の維新の党も、23日、橋下氏が代表をいったん辞任したため、再編の動きは一時、中断する見通しです。ただ、橋下氏は24日、次のように語りました。
 維新の党・橋下最高顧問:「僕がいない方が野党再編が進むなら、それはそれで進めてもらっていい。民主党の中には、橋下抜きの維新の党なら一緒にやっていけるという声も強い」
 来年春には統一地方選があるため、野党再編話は、再来年の参議院選挙を目指してじっくりと進むことになりそうです。

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