125万件流出 「官房長官の認識は甘い」野党が追及[2015/06/08 11:48]

 125万件の年金情報が流出した問題です。衆議院の委員会で野党側は、日本年金機構のパソコンにウイルス感染が発覚して以降の政府の初動対応の遅れを追及しました。

 (政治部・小田川雄一記者報告)
 菅官房長官は第1次政権の時のいわゆる「消えた年金問題」を念頭に、先月29日の報告から今月1日の公表までに一定の時間が必要だったと釈明しました。
 民主党・柚木道義衆院議員:「官房長官の認識は甘いと言わざるを得ない。安倍政権全体の責任ですから、安倍総理がリーダーシップを発揮して対策に乗り出すべきだと思うが」
 菅官房長官:「全体像の把握と同時に、二次被害に遭わない対策はしっかりやる。そこの作業をする日にちが私は当然、必要だと思った」
 また、厚生労働省内で発覚から2週間以上の間、係長が1人で対応していたことを野党側が追及すると、塩崎厚生労働大臣も「反省すべきところがあり、動きが遅かった」とミスを認めました。政府や年金機構としては、改めて情報漏れした人に対して通知を郵送して、二次被害拡大の防止に全力を挙げることにしています。

【日本年金機構 相談ダイヤル】
0120−818211(受付時間 8:30〜21:00)

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