「違憲」で逆風…頼みの維新も審議拒否 大幅延長も[2015/06/17 11:48]

 今国会2度目の党首討論が行われます。安保法制を巡って、民主党は憲法学者の違憲発言を追い風に攻勢を強めています。一方の安倍政権は、国会の会期を大幅に延長して維新の党と修正協議に入る構えです。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 違憲発言で逆風の安倍政権にとっては、維新の党との連携を強めることで劣勢の流れを止めたいはずでした。しかし、17日の安保法制の特別委員会では維新の党が審議に応じず、委員会はストップしています。これは、農協改革の法案などを巡って与党と維新の党の間で行き違いがあったためです。安保法制を巡って、安倍政権としては維新の党の独自案が出た段階で修正協議に入る構えですが、なかなか前に進みそうにありません。
 菅官房長官:「国対を中心に、十分にしっかりと対応してくれるだろうと思う」
 このため、会期の延長幅について、17日朝の与党幹部会談では、今週の審議の状況を見極める考えで一致しました。与党内からは「9月まで大幅延長すべきだ」などとの声が上がっています。現在、与党と維新の党の国対委員長会談が始まっています。なかなか思惑通りにいかない国会運営に、与党の閣僚経験者からは「維新の党に配慮しすぎだ」との指摘も上がっています。

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