日中海空連絡メカニズム 通信方法など一部合意[2015/06/19 22:31]

 日中両政府は、尖閣諸島周辺などで偶発的な衝突を防ぐため、防衛当局同士が連絡を取り合う「日中海空連絡メカニズム」について通信方法などの部分で一部合意しました。

 19日、北京で開かれた5回目となる防衛当局間の実務者協議では、約3時間にわたって海空連絡メカニズムの運用開始に向けた話し合いが行われました。このなかでは、同じ無線の周波数を使って緊急時に英語で連絡を取り合うことや、海上自衛隊や航空自衛隊と中国人民解放軍の幹部との間でホットラインを設置することなど具体的な通信方法などの一部で合意したということです。また、互いの領海や領空をこのメカニズムの対象外とし、200カイリ内の排他的経済水域や防空識別圏のなかでの運用を中心とする方向で最終調整しています。防衛省は早ければ来月にも次回の協議を東京で行い、この夏にも合意文書を取りまとめて早期の運用開始を行いたい考えです。

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