「60日ルール?」重要法案2カ月放置も衆院で通過?[2015/07/31 11:51]

 安保法制の影で、安倍政権の看板政策の審議が遅れています。マイナンバー法改正案は、参議院に送られてきてから2カ月以上が経ちました。また、女性活躍推進法案はあと2日、労働者派遣法改正案もあと17日で60日を迎えます。参議院で法案が60日過ぎて採決されない場合、衆議院で3分の2以上の多数で再可決できますが、安倍政権はそのルールを使うそぶりも見せていません。

 (政治部・布施哲記者報告)
 女性活躍推進法案は、6月4日に衆議院を通過してから2カ月近く放置された末の審議入りとなります。この法案は女性の活用を進める安倍政権の目玉法案の一つで、与党としては、まずはこうした与野党で一致しやすい法案から成立を図っていきたい考えです。一方、「与野党対決型」では、派遣法改正案が採決のタイミングが依然、見通せないほか、野党が「残業代ゼロ」法案だと批判を強めている労働基準法改正案は審議入りすらできていません。また、安倍政権が成長戦略の一環として位置付けるマイナンバー法改正案も時間切れの恐れが出てきています。派遣法とマイナンバー法は、どちらも8月には「60日ルール」が使えるようになります。しかし、与党側は、野党の反発を招いて安保法案の審議までストップするリスクを避けたいため、60日ルールは使わない安全運転に徹する方針です。そのため、成立が見通せている法案は少なく、安保法案の審議をにらみながら手探りが続くことになります。