「辺野古移設」は平行線…防衛大臣と沖縄知事が会談[2015/08/16 17:37]

 中谷防衛大臣は16日午後、沖縄県の翁長知事と会談しました。普天間基地の移設問題やアメリカ軍のヘリ墜落事故など、問題は山積しているのですが、どんな議論となったのでしょうか。

(政治部・安西陽太記者報告)
 翁長知事は、事故が起きた時のアメリカ軍の対応について厳しく批判し、中谷大臣に改善を促すよう強く求めました。
 中谷防衛大臣:「原因究明、また、再発防止に対して速やかに我々にも連絡し、徹底してほしいと申し入れた」
 翁長沖縄県知事:「米軍の運用状況については問い合わせをするだけで、日米地位協定の大きな壁だと思います。いつも徒労感というか、しゃくし定規の返事しかほとんどない」
 また、辺野古移設問題について、中谷大臣は「力の空白を作らないことが大事だ」と述べ、沖縄にアメリカ軍がいるという抑止力が重要であると理解を求めました。しかし、翁長知事は基地負担軽減などについて「中谷大臣から細かい説明があったが、内容がない」と話したうえで、先週の菅官房長官との会談でも、「入り口の辺野古が唯一であるという日米合意でそのまま進めるんだという以外に話がほとんどない」と政府側の対応を痛烈に批判しました。翁長知事は「議論が深まらない」と話していて、今後の集中協議ではどこまで詰めた話ができるかが鍵となります。

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