慰安婦問題で激しい応酬か 初の日韓首脳会談[2015/11/02 11:45]

 ソウルを訪れている安倍総理大臣は就任後、初めて韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談しました。慰安婦問題を巡り、激しい応酬が繰り広げられているものとみられます。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理と朴大統領の会談は2日午前10時から始まり、冒頭、1時間にわたって、安倍総理と朴大統領は通訳だけを入れて2人で話をしていた模様です。現在は外務大臣らも交えて会談が続いているとみられます。詳細は入ってきていませんが、出迎えの際の両首脳の表情は大変、穏やかでした。今回の会談は2段階で行われ、冒頭は通訳だけを入れて両首脳が話し、その後、外務大臣も交えての会談に切り替わった模様です。会談の直前、日本政府高官は「もし2人で話す場面が作れれば、それは良い兆候だ」と話していて、関係改善に前進があったのではないかという見方も出ています。安倍総理は、会談のなかで「日韓両国は最も重要な隣国同士だ」として未来志向の協力関係を呼び掛けたとみられます。そして、慰安婦問題についてですが、新しい解決策の提案を求める韓国と「解決済み」という日本がそれぞれの立場を主張した模様です。安倍総理としては、韓国側が「これで終わりにする」と確約できるのか朴大統領の真意を見極めたい考えです。そうでなけば、いくら解決策を出しても、また蒸し返されると考えているからです。日韓の間には難題が山積していますが、解決のめどは立っておらず、今後も対話を継続することを確認したい考えです。

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