「0増6減」?「9増15減」?定数削減どうする?[2016/02/26 11:48]

 衆議院の定数削減を巡る自民党と公明党の溝が広がっています。自民党は「0増6減」を主張しているのに対し、公明党は「9増15減」を求めていて、大きな隔たりがあります。

 (政治部・成田彩乃記者報告)
 自民党が0増6減にこだわる背景には、強力な支持基盤である地方の議席を減らしたくないという損得勘定も見え隠れしていて、自公の温度差が浮き彫りになっています。
 自民党・谷垣幹事長:「連立を組んでいるわけですから、(公明党と)色々、話をしていくということじゃないでしょうか」
 公明党・井上幹事長:「(自民党と協議を)されたいということを申し上げているのではなくて、そういうお話があれば当然、与党ですから、協議することにやぶさかではない」
 自民党幹部の一人は「自民党だけが悪者にされるのは避けたい」と話していて、0増6減の自民党案でまずは公明党の理解を取り付けたい考えですが、公明党は「改革に消極的だと見られたくない」とつれない態度です。26日に公表された国勢調査をもとに計算しますと、予想されていた「7増13減」よりもさらに影響の大きい9増15減となることで、自公の溝は一層、深くなっています。今後の焦点は、自民党が地方出身議員を中心とする党内の反発を抑えつつ、将来的なアダムズ方式の受け入れなど、積極的な姿勢をどこまで打ち出せるかにかかっています。

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