「1億総リストラ社会だ」再就職支援の助成金を批判[2016/02/29 19:07]

 安倍政権の働き方改革の一環として企業に支給される再就職を支援する助成金について、民主党は、リストラを後押ししていると批判しました。

 民主党・大西健介議員:「右手で退職・首切りを支援しておいて、左手で再就職を支援する。これはまさに首切りビジネスだと思うんです。1億総活躍社会どころか1億総リストラ社会ですよ」
 安倍総理大臣:「違法かどうか、個々の事案ごとに司法において判断されるものであります」
 議論になったのは、企業がやむを得ず労働者を退職させる場合、再就職支援を人材会社などに委託すると元の企業に助成金が支払われる制度で、転職を促すため2014年に安倍政権が導入しました。民主党は、退職を拒否した労働者を人材会社がいったん出向者として受け入れ、その後で退職を迫るなど、企業にリストラの方法をアドバイスして利益を得ているケースがあると指摘しました。安倍総理は、人材会社が退職を強要するマニュアルを企業に提供するなどした場合には、厚生労働省を通じて適切に指導する考えを示しました。

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