首脳らがガチンコ討議 トランプ氏について言及も…[2016/05/26 17:57]

 安倍総理大臣は、世界経済を回復させるために各国の首脳に連携を呼び掛けました。G7伊勢志摩サミットで本格的な議論がスタート。今も続いています。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理が特に力を入れていた世界経済の議論ですが、予定の時間を30分ほどオーバーして2時間近く行われたということです。そして、安倍総理は会議のなかで、「現在、不透明になっている経済の状況がこれから先もテロや難民問題、自然災害によってさらに悪化するリスクがある」ということを指摘したということです。そして、安倍総理自らが資料を使って説明をしたということですが、この資料の特徴は、リーマンショックの時と現在の状況を比較しているのですが、「リーマンショックの時と現在の状況がよく似ていて、大変厳しい状況だ」と安倍総理は力説しました。そして、「今、手を打たなければリーマンショックのようなことが起きる可能性があるんだ」ということで、各国に具体的な対策を求めました。安倍総理が主張している公共事業などで景気を刺激する「財政出動」について、日本政府の関係者の説明によりますと、「財政出動の必要性で各国が一致した」と言っていますが、一方で、出席した首脳の一人からは「本当にそこまでの危機なのか」という疑問の声も出たということで、実際には首脳宣言を見るまで分からないということです。
 (山下達也記者報告)
 この一連の会議のなかで、オバマ大統領が大統領候補のドナルド・トランプ氏に言及したことが分かりました。代表取材をしているアメリカメディアによりますと、会議の切れ目でオバマ大統領がイタリアのレンツィ首相と会話を交わしましたが、そのなかで「トランプ氏」という言葉と「彼の間違っていることは」という説明があったということです。恐らくオバマ大統領は、トランプ氏が大統領になれば、いかに問題があるかということを来年の議長国のイタリアに説明していたと思われます。

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