ポスト舛添、現れず…勝つコツ「後出しジャンケン」[2016/06/28 11:51]

 舛添要一前都知事の辞職に伴う東京都知事選挙。告示日ギリギリまで他の候補の動きを見ながら駆け引きをする「後出しジャンケン」が勝利の方程式です。これまでも歴代4人のうち青島幸男氏は告示の13日前、石原慎太郎氏は15日前、猪瀬直樹氏は8日前、そして、舛添氏は9日前の出馬表明でした。今回は告示日まで16日しかありませんが、有力候補が一人も現れていません。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 舛添前知事を推薦したことへの反省もあり、自民党はこれまで目立った動きは控えてきましたが、さすがにしびれを切らして動き出しました。念頭にあるのが桜井前総務事務次官です。本人は出馬を強く否定していますが、自民党内では行政手腕や知名度の高さから期待する声が依然、高いものがあります。ポスターの用意も間に合わないので、今週中には説得して決めたいとしています。これに対して、新たに石原都知事時代に副知事を務めた元警察官僚の竹花豊氏や小池百合子元防衛大臣が意欲を示しているほか、自民党内には東国原元宮崎県知事が立候補するのではないかと警戒が広がっています。一方、民進党は、参議院選挙と同じように野党共闘の構図を作りたいとして、今のところ、長妻昭元厚生労働大臣、片山善博元鳥取県知事が取り沙汰されています。思いが水面下でぶつかり合う後出しジャンケンの戦いは、参議院選挙の前でいよいよヤマ場を迎えます。

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