小池氏出馬で保守分裂の様相 知事選告示まで1週間[2016/07/07 11:49]

 東京都知事選挙の告示まであと1週間。自民党では小池元防衛大臣が出馬表明した一方で、増田元総務大臣の擁立の動きも加速していて、保守分裂の様相です。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 「都民との間に距離がある」と小池氏が都議会を敵役にしたのは、実は橋下徹氏を意識したものです。実現性が低いにもかかわらず、議会の冒頭解散を公約にしたのは都議会との対立を追い風にする戦略です。これに対し、都連側は表立った批判は抑えていますが、「小池氏は自分のことしか考えていない」といら立ちを隠せません。「党が分裂している姿は見せられない」と参議院選挙後に結論を持ち越しますが、増田氏の擁立に向けて政策作りなど着々と準備を進めます。一方、民進党は長島昭久氏を軸に検討していますが、小池氏が自民党を離党するなら支持に回っても良いのではないかという声も上がっています。都知事選の告示まで1週間を切るなか、なかなか構図がまとまらない状況が続いています。
 14日に告示される東京都知事選には、元衆議院議員で労働大臣を務めた山口敏夫氏のほか、これまでにマック赤坂氏、中川暢三氏、桜井誠氏、河野充喜氏、河野なみ平氏、今尾貞夫氏、立花孝志氏、山口節生氏が立候補を表明していて、31日に投票が行われます。

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