民進、悩ましき“審議拒否”戦略 農水大臣発言余波[2016/10/21 11:46]

 山本農林水産大臣の「強行採決」発言の余波は広がるばかりです。TPP(環太平洋経済連携協定)法案を巡って、与党側は28日の衆議院通過を目指して21日に単独で参考人質疑を行っています。これに対して、野党側は強く反発して審議を拒否。ただ、23日の衆議院補欠選挙を前に山本大臣の発言をはじめ、安倍政権を追及する場もなくなるだけに痛しかゆしの状況です。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 国会戦術として、審議拒否をせざるを得ない実情は「提案路線」を掲げる民進党の蓮舫代表にとっても悩ましい状況です。
 民進党・蓮舫代表:「今、国会の方、色々な失言、強行採決等でざわざわしているが、地に足をつけて政策でしっかり戦っていくというところを打ち出していければと思いますので、引き続きご協力よろしくお願いします」
 野党側はTPP法案の審議に応じる条件として、月内に強行採決しないことを確約するよう与党側に求めています。ただ、民進党の議員からは「批判政党のイメージを払拭できない」として、衆議院の補欠選挙を前にイメージの低下を懸念する声も出ています。このため、年金改革関連法案を審議している厚生労働委員会などTPP法案以外の審議には出席して、提案路線の姿勢をアピールしています。これに対して与党側は、山本大臣の失言を攻めきれない野党側の姿勢について「衆議院の解散をちらつかされて浮き足立っている」とほくそ笑んでいます。蓮舫体制が提案政党として脱皮するためには、TPP法案の中身の議論で安倍政権を追求できるかが問われています。

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