“カジノ法案”参院審議入り 会期末まで攻防続く[2016/12/08 11:45]

 カジノの解禁に道を開くIR(統合型リゾート)法案は参議院の委員会で審議が始まりました。8日中に採決されるかどうかが焦点です。衆議院では推進派の自民党が委員長だったため、スピード可決となりましたが、この参議院では法案に反対する民進党が委員長です。委員長が「GOサイン」を出さないと採決は行えません。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 8日に予定されている「6時間」の審議を終えれば衆議院での審議時間を上回ることになりますが、民進党は徹底抗戦の構えです。
 民進党・相原参院議員:「立法府の存在意義が問われている」
 提案者、自民・岩屋衆院議員:「国会に提出されて以来、数年が経過している。民進党も、かつての民主党もずっと超党派議連でこの議論に参画している」
 採決に踏み切りたい自民党ですが、判断の権限は委員長にあります。委員長が採決を認めない場合は「本会議を開き、委員長を解任する」または「本会議を開き、これまでの審議の『中間報告』を行ったうえで本会議で採決する」この2つのパターンが考えられます。ただ、与党内からも「審議時間が短すぎる」などの懸念が上がっています。自民党と民進党は、8日の採決は見送り、12日に参考人質疑を行うことで合意しました。14日の会期末ぎりぎりでの成立を目指す可能性が高まっています。

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