禁煙VS喫煙で永田町“煙上”?もくもく会が徹底抗戦[2017/03/07 11:51]

 たばこを巡って永田町が真っ二つです。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、政府は飲食店など建物の中では原則、禁煙とする法案を検討しています。これに対して、自民党や民進党など愛煙家の議員が「飲食店の経営が成り立たない」と猛反発。「もくもく会」という超党派の議連を作って徹底抗戦を図るなど与野党を越えて永田町が“煙上”しています。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 この後、自民党では反対派による決起集会が行われます。政府側は愛煙家の理解を得ようと奔走しています。
 塩崎厚労大臣:「望まない受動喫煙に遭わないような手立てをどうしたらいいのかということを一緒に考えて頂こう」
 7日朝の参議院予算委員会でもこの問題が取り上げられ、オリンピック選手だった自民党の朝日議員は「海外から見ても日本は遅れている」「2020年東京大会をきっかけに世界一健康でクリーンな日本をアピールしたい」と政府案を後押ししました。ただ、政府としては愛煙家議員の反発が強いことから、小規模なバーやスナックなどを念頭に30平方メートルを下回る飲食店を対象外とする方向で説得したい考えです。しかし、反対派は「しっかり分煙すれば問題ない」とまだまだ拳を下ろしていません。ある厚生労働省幹部は「今はまだ落としどころを探れる段階ではない」と漏らしていて、先が見通せない状況です。

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